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電気自動車開発技術展 - EVEX2011

回生ブレーキも備えたビッグスクーター「VX-1」【電気自動車開発技術展 - EVEX2011】

  Vectrixの「VX-1」は、唯一といっていい250ccクラスの電動ビッグスクーター。最高速度は100km/hに達し、電動バイクとは思えないほどの加速とパワーをもっている。もちろん2人乗りも可能だ。さらにこのVX-1の大きな特徴は、回生ブレーキシステムを備えているところにある。回生ブレーキシステムとは、ブレーキ時に発生するエネルギーを利用して発電を行い、そこで生み出された電力を動力用のバッテリーに戻そうというもの。四輪のEVやハイブリッドカー、F1マシンなどではすでに実用化されている技術であるが、電動バイクで実用化したのは、このVX-1が初めてではないだろうか。VX-1ではこの回生ブレーキシステムを「アドバンスト・スロットル」と呼んでおり、一般的なオートバイと同様、ハンドル右に装着されたスロットルグリップを手前に回すことで加速するが、逆方向(前方)に回すことで、モーターの抵抗によるぶれーキングと同時に電力の回生が行われるようになる。これにより航続距離を最大12%伸ばすことが可能となるほか、停車した状態からモーターを逆回転させることによるバック走行も可能となっている。

  実際に同乗してみると、回生ブレーキ発生時は一般的なバイクのエンジンブレーキよりも、より強く制動しているように感じた。また、30km/h程で走行中でもブレーキレバーを握ることなく、回生ブレーキのみで安全に停車することもできる。 運転に慣れるまでには、通常のスクーターより時間がかかりそうだが、一度慣れてしまえば、運転が楽になるだけでなく楽しさも感じるだろう。 右手のみでアクセル・ブレーキを簡単に操作できるため、渋滞の多い都心部での移動には強い味方になるはずだ。また、250cc車と同じ扱いになるので高速道路にも乗れること、満充電で約88km走行できることを考えると、より用途の広い使い方ができるのではないだろうか。


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