いよいよ始まったEICMAミラノショー。プレスデー初日の11月4日(火)はあいにくの雨模様でしたが、会場内は熱気を帯びていました。プレスデーは朝8時半オープンで、午前9時から夕方6時までぎっしりプレスカンファレンスが30分刻みに行われます。そのカンファレンスも会場内の近い順に行われるのではなく、14号館の次は4号館、次が18号館、また戻って2号館……のような具合にランダムに行われるため、次のカンファレンスに間に合わないことも。ちなみに会場は端から端まで2km近くあります。この日は1日で15kmくらい歩きました。

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巨大なEICMAの会場 巨大なEICMAの会場。この通路が約2km続いていて、16ホールあるうちの7つのホールと外の会場を使ってミラノショーが行われています。

  カンファレンスは、BMW、ホンダ、トライアンフ、カワサキ、KTM、スズキ、ENERGICA(EVO)、ピアッジオ、マチレス、クアドロ、KYMCO、ハスクバーナ、プジョー、テラモータース、ビモータの順で行われました。やはり人が多かったのはホンダとカワサキでした。とくに、カワサキはNinja H2Rの公道モデル、Ninja H2がこの日ワールドプレミアでお披露目ということもあって、もの凄い熱気に包まれました。

  1日プレスカンファレンスを見て回って感じたのは、今のトレンドは「アドベンチャー」と「カスタム」であるということ。日本では25年ほど前にカスタムブームがあり、定着した感がありますが、ヨーロッパではそれに遅れること四半世紀を経てようやくカスタムブームが始まった、というところです。
それでは、会場の雰囲気とともに写真レポートをお届けします。

【BMW】

BMW S1000XR BMWのワールドプレミアはS1000XR。アドベンチャースタイルですが、S1000RRの水冷直4エンジンを搭載するモデルです。直4アドベンチャー系と言えばカワサキのベルシスがあり、どんな走りの違いを見せるのか楽しみです。

【HONDA】ホンダ

巨大なアンベールの箱 この日、一番の盛況だったホンダのカンファレンス。ざっと500人は下らない世界中のメディアが駆け付けました。左側にある白い箱のようなものは、巨大なアンベールの箱です。いったい、どんなモデルがお披露目されるのか?
True Adventure アンベイルされたのは、True Adventureと銘打った一連のモデルたち。やはり、2014-2015のトレンドはアドベンチャー系ですね。
スモークの中から登場 スモークの中から登場したのは、あのモデルとあのライダー……。

【TRIUMPH】トライアンフ

カスタムモデルを発表 トライアンフはニューモデルの発表はなかったものの、4台のカスタムモデルを発表しました。
スクランブラースタイル トライアンフはネオ・ビンテージなスクランブラースタイルの提案。

【KAWASAKI】カワサキ

髙田廣氏 カワサキは日本から川崎重工業の副社長、髙田廣氏が登壇。髙田氏はニンジャ系などを手がけてきた技術者畑出身であり、今回のニューモデルNinja H2にかける意気込みを語ってくれました。音声でのインタビューもしましたので、詳しくはネットラジオ/ポッドキャストのばいく~んGoGo!をお聴きになってください。
アンベイルの舞 今回のEICMAミラノショーの目玉とも言えるNinja H2がいよいよお披露目となりますが、“アンベイルの舞”がなかなか終わらず、焦らされます
カワサキ Ninja H2 いよいよ市販公道バージョンのNinja H2の登場です!
kawasaki Ninja H2 カッコいいお姉さんとNinja H2。
カワサキ 1400GTR 地味に発表されていましたが、満を持してGTRもモデルチェンジです。

【KTM】

KTM 2015年モデル KTMはモトクロスの世界チャンピオン自らアンベイルして2015年モデルをお披露目しました。

【SUZUKI】スズキ

スズキ GSX スズキは今回、すでにINTERMOTで発表したモデル、事前にインターネット等で発表されているモデルばかりで、特に目玉モデルの発表はありませんでしたが、しっかりアンベイルの儀式は行いました。
スズキ GSX というわけで、サービスショットを2枚。

【Piaggio Group】

ピアッジオグループ プレスカンファレンス イタリアの巨大企業、ピアッジオグループ(ベスパ、アプリリア、モトグッツィ等)は、2コマ分たっぷり1時間のプレスカンファレンスを行いましたが、壇上には経営側の方々が並び、まるで決算発表のようでした。
スーパーバイク世界チャンピオンマシン 壇上に飾られたバイクは今年のスーパーバイク世界チャンピオンマシンのみ。各ブランドのニューモデルはスクリーンの映像で紹介されていきました。
SKULLY アプリリアブランドからSKULLYという“スマートヘルメット”が発売予定とのこと。シールドにGPSナビを写し込んだり、音楽が聞けたりするなどの機能が搭載されているとのこと。日本で発売できるかどうかはわかりません。

【Husqvarna】

ハスクバーナ ハスクバーナは現在、KTM傘下に入り、今回のカンファレンスでも「ハスクバーナは生まれ変わりました!」との挨拶から始まりました。ハスクと言えばオフロードに特化したメーカーですが、今回発表されたのはオンロードタイヤを履いたストリートモデル。そして……。
ハスクバーナー オンロードモデル 事前情報がほとんどなかった2台のオンロードモデルのプロトタイプが発表されました。アンベイルされた瞬間、会場はわーっと沸き上がり、そして拍手が沸き起こりました。
これらのモデルは2年以内に発売予定とのことでした。

【Peugeot】

プジョーは100年以上の二輪車の歴史があるメーカーで、南米やアフリカ市場に参入するとのことでした。

Photo&Text by KOBAYASHI, Yuki 小林ゆき

小林ゆき

  横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在フリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。普段は総合走行距離22万㎞に迫る愛車GPz900Rなどでの街乗り&ツーリング派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化について研究中。最近は二輪車安全運転指導員としても活動を始めた。海外の国際モーターサイクルショーには1996年のケルンショーを皮切りに、パリサロン、INTERMOT、EICMAミラノショー、上海二輪車ショー、シンガポールバイクショーなど各地で取材をしている。愛車はGPz900R、ZX-9R、スカラベオ250ie、TZR125、KSR110、リード100、ヴァナゴンGL。