
多くの人で賑わった
第34回東京モーターサイクルショー開催
2006年3月30日(金)・31日(土)・4月1日(日)の3日間にわたり「第34回東京モーターサイクルショー」が開催された。今回は出展134社、出展車両は昨年を上回る542台となり、3日間合計で9万人以上の来場者を数えた。
国内メーカーではフルモデルチェンジした最新モデルや、海外輸出モデルもさることながら、環境に配慮したマシンや、トライクなどのカスタムマシンも数多く展示されていた。
パーツ・アクセサリー関連の出展も多く、今回は特にアパレル関連などを取り扱い女性を意識したような展示も多く見受けられた。また、屋外の展示ブースでは、すでにお馴染みとなったトライアルデモンストレーションや、長蛇の列を作っていた大人気の試乗会が人気を集めていた他、レディーススクーター試乗会や子供向けの体験スクールなど裾野を広げる活動にも注目が集まっていた。
HONDA
注目はエアバッグ搭載モデルのゴールドウィング!
昨年はモーターショー後の開催とあって、コンセプトモデルが多数展示されたホンダブース。今年は東京モーターサイクルショー開催直前に発表されたゴールドウイングのエアバッグ装着モデルが一番の注目だったといえる。二輪車用エアバッグ搭載車としては、ゴールドウイングが世界初。システムはシート前方に装備されているが、「AIRBAG」の文字がなければ気付かないほどスッキリしている。また、CBR1000RRのスペシャルエディションのイメージモデルであるRC212Vもステージ上に展示されていた。ホンダアクセスのギャザズM「モーターサイクル専用GPSナビゲーションシステム」もフォルツァやCB1300SFに装着されたかたちで紹介され、その操作感を確かめることができた。とてもコンパクトで、操作感も良く、ツーリングの必須アイテムとなることを予感させた。
YAMAHA
これ、マジェスティ? フロントマスクが2眼に
ヤマハブースの注目はフルモデルチェンジされたマジェスティYP250。5月31日発売に先立って展示された。新設計エンジンとインジェクションを組み合わせ、マジェスティCやグランドマジェスティから進化したデザインは、シームレス&ローシェイプ。2眼となったフロントマスクも特徴的だ。また、参考出展のオフロードモデルWR250RとモタードモデルWR250Xは、発売日などは発表されていないが、すぐにでも市販化されそうな雰囲気。輸出モデルのWR250Fを彷彿とさせ、セロー250やXT250Xの上級モデルとして、高次元の走りが期待できるだろう。この他、開催日に新発売となった「TW225E 20th Anniversary Special Edition」のビビッドオレンジメタリックが目を惹いた。
SUZUKI
タイプMはマニュアルモードを装備。これでスポーティな走りもOK!
スズキの見どころは、7速マニュアルモードを搭載したスカイウェイブ250タイプMと、油冷から新設計の水冷エンジンへと進化したバンディット1250S ABSだ。1眼のフロントマスクをガーニッシュでカスタムするのが人気だが、3代目スカイウェイブは最初から2眼デザイン。それに手動変速でスポーティーな走行が楽しめるマニュアルモードを装備したのがタイプMとなる。ハーフカウルを装備したバンディット1250S ABSは、ツーリングユースを意識してか、サイドボックスを装備したものを展示。また、GSX-R1000やGSX1300Rハヤブサなど輸出モデルも展示され、その中でも昨年2月に北米市場で登場したブルバードM109Rリミテッドエディションは、その存在感を強烈にアピールしていた。
KAWASAKI
1400GTRはシャフトドライブ採用で登場!
2008年海外モデルとして発表されている1400GTRがステージ上に並んだカワサキブース。世界最速のスポーツツアラーZZR1400をベースにしているだけあり、かなりの快適性を期待できる。1986年に登場した前モデルの1000GTRと同様、シャフトドライブを採用しているのがファンにはたまらない。ニューカラーのみのマイナーチェンジが多い2007年モデルのカワサキ車勢。その中でも250TRとエストレヤは、他の軽二輪ストリートモデルに先駆けてインジェクションを採用し、環境問題に対応。エンジン部を覗き込んでみるとインジェクターユニットの存在を確認できた。また、排気量アップしバリエーションを増やしたバルカン900クラシック/カスタムについては、スクリーンやシーシーバーなどのオプション装着車も展示された。
その他国内メーカー
見た目は3輪自動車。でも実態はトライク!
スリーホイールジャパンで取り扱いの「TOCO☆TOCO」が面白い。見た目は3輪の自動車にも思えるが、175ccの軽二輪(トライク)で、運転には普通自動車免許が必要。乗り込んだ人たちからは、楽しそうな笑い声が必ず起こっていた。同じトライクやサイドカーを得意とするサクマエンジニアリングからは、二輪駆動サイドカーのウラルや、ビッグスクーター&大型バイクのトライクが展示されていた。バイクを別の角度からも楽しみたいという方は要注目だ。
ハーレーダビッドソン
ツインカム96、各ファミリーに採用
1584ccに排気量アップした新エンジン・ツインカム96や、6速ミッション、インジェクションをソフテイル、ツーリング、ダイナ、スポーツスターの各ファミリーに採用したハーレー。カスタムカラーで彩られたタンクが、ブース壁面に高く並べられていたのが印象的だった。ビューエルは2007年のニューモデル、ライトニングスーパーTT XB12STTや、マイナーチェンジしたユリシーズXB12Xなどを展示。
BMW
軽量モデル発売。あこがれのBMWがグッと身近に!
発売目前のG650クロスチャレンジ/クロスモト/クロスカントリーが一番の注目。F650シリーズから受け継いだ、パワーアップされたシングルエンジンを搭載し、キャラクターの異なるエンデューロ、モタード、スクランブラーの3タイプをラインナップ。どちらかといえば重量級のイメージが強いBMWに軽量モデルが加わることで、エントリーしやすくなるのでは?オフロードを強調してディスプレイされたHP2エンデューロも印象的だった。
ドゥカティ
ドカにも「モタード」。これも時代の流れ?
一番の注目はハイパーモタード1100S。近年の人気カテゴリーを象徴するかのように、ついにドゥカティも「モタード」のネーミングを冠したバイクの発売に踏み切った。また、999からデザインを一新し発売されたばかりのスーパーバイク1098も注目度は高かった。また、サイドケースを装着したムルティストラーダやST3S、クラシックスタイルのGT1000やスポーツ1000Sも展示されるなど、モンスターシリーズと合わせ、豊富なバリエーションとなった。
その他海外メーカー
フロント2輪でも軽快なコーナーリングを見せたMP3
次第にオンロード色を強めているKTMでは、モデルチェンジした「ストリートファイター」990スーパーデュークや、新たに登場した690スーパーモトを展示。また、パリダカ参戦マシンの690ラリーも壇上に上がっていた。取材班も990スーパーデュークに試乗してみたが、狭い試乗コースでもエンジンのフィーリングや足回りの良さが十分伝わってきた。
普通自動車免許で乗ることができる、フロント2輪のピアジオMP3は興味深いモデル。リアが2輪のモデルは、トライクとしてカスタムされた車両など、複数ラインアップされているが、フロント2輪は異色だ。試乗車も用意され、その走る様子からは、他のビッグスクーターと変わらない軽快なコーナーリングが見て取れた。
50cc、125cc、250ccすべてのクラスにおいて人気が高いスクーター。前述のピアジオをはじめ、デルビやマラグーティなどのヨーロッパメーカーは、スタイリッシュなモデルを多数、ラインナップしていたが、その向こうを張るアジアメーカーがKYMCOやSYMだ。今回も多くのスクーターをラインナップし、勢いを感じることができた。また、新たなところではオレンジがキーカラーのKEEWAYがお目見え。ハンガリーや中国(上海)、アメリカに拠点を持ち、スクーター、オフロード、アメリカン、バギーなど250ccクラスまでのモデルをラインナップしている。
この他のメーカー、アプリリア、モトグッチ、ベネリなどの中では、ビモータの独特の足回りを持つテージ3D、トライアンフのタイガー1050が目に止まった。花模様をあしらったボンネビルは女性に好印象だったようで、順番待ちでまたがる姿が見受けられた。
パーツ・アクセサリー関連
ナビはハンドルにマウントしても邪魔にならないコンパクトな商品が人気!
パーツ・アクセサリー関連では、ヨシムラやキタコ、武川などのパーツメーカーがオリジナルカスタム車を展示しているのはいつもの通り。また、タイヤメーカーのダンロップやブリヂストン、プラグメーカーのNGKやデンソー、ヘルメットのSHOEI、Arai、OGK、ウェア関連ではゴールドウィン、クシタニ、RSタイチなどのブースも健在だった。ツーリングに関する用品類では、ナビやETC関連用品、インターコムなどが多数、目に付いた。例えば、デイトナで展示されていたブロードゾーンの「バイクDE迷WAN」、プロトで展示されていた「MIO」などのポータブルナビ。どちらもバイクでの使用を考えたもので、ハンドルにマウントしても邪魔にならないコンパクトなものだ。タナックスでは、ソロやタンデムを問わず使用できるインターコムが充実。携帯電話、音楽、タンデム時の会話を楽しめる多機能なものをラインナップしていた。
モーターサイクルショーとはつながりの薄そうな、物置でおなじみのイナバでは、バイク専用のガレージを展示していた。現在のラインナップは土間工事が必要なタイプだが、今回は床張りがしてあり、土間工事不要のものも出展。反響次第では、すぐにでも商品化します、とはメーカー担当者の弁。
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