BBB MAGAZINE

  • 藤原かんいち電動バイク世界一周 夢大陸オーストラリア編

    2008.11.24 / Vol.23

    「突然のエンジンストップ、原因は...」

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    藤原かんいち

    • 撮影

    藤原かんいち

    • バイク

    モトラ

VOL.23 「突然のエンジンストップ、原因は...」[夢大陸オーストラリア - 番外編 -]

アリススプリングスを出ると再び砂漠の世界が始まった。

休憩場所
休みたいときに休む、それが自分流。休憩場所だけには困らないオーストラリア。

スチュワートハイウェイを約20km走り、左折。タナミトラックが始まる。一日で一気に290kmを走りきり、タナミ最初の町「ユエンドム」の外れにテントを張った。
翌朝、なかなかテントに日が当たらないなと思い外を見ると、珍しく曇り空だった。時計の電池が切れてしまったので時間が全く分からない。いつもなら太陽の位置でおよその時間を推測することができたが、今日は太陽が見えないので一体今何時なのか、午前か午後かさえ見当がつかなかった。
今日中に次のロードハウス「ラビットフラット」まで行きたいのに、果たして行けるかどうか、分からなくなってしまった。とにかく先を急ごう。
しばらく走るとついにポツポツと雨粒がヘルメットを叩き始めた。久しぶりにレインウエアを着込み走り出すと、今度は突然焦げ臭いが漂ってきた。と思ったらいきなりモトラのエンジンが止まり、動かなくなってしまった。
「ゲゲゲゲゲッ 何だ? どうしたんだ?」
まさかと思い、エンジンの下をのぞき込むと...そこには信じられない光景が広がっていた。
「ウソだろ...」
その状況を目の当たりした僕は、信じいられずその場に呆然と立ち尽くした...

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