HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ V-ツインマグナ(1994年モデル)の歴史

ゼルビス(MC25)/1991年10月(平成3年)

V-ツインマグナのベースとなっているのはゼルビスだが、そのVツインエンジンのルーツは1982年のVT250FC(MC08)となる。数度のモデルチェンジでVT250FG(MC15)では43psを誇った最高出力も、ゼルビスでは36psに抑えられ、丸型断面鋼管製ダブルクレードルフレームに搭載。上体が起きるライディングポジションやスクリーンを装備したライトカウルなど、ツアラー系のスタイリングのおかげで長距離ツーリングも快適にこなせ、日常使用する機会が多い低中速域をスムーズで扱いやすい出力特性とし、大柄な車体ながらハンドル切れ角は左右合わせて70度を確保したことで、街乗りでも扱いやすいものだった。また、シート下の7リットル容量のユーティリティーボックスやカウル内側のポケット、荷掛けフックなど利便性も考慮されていた。シリーズとして後継モデルはなかったが、定評のVツインエンジンは現行のFI化されたVTR250にも受け継がれている。

V-ツインマグナ(MC29)/1994年6月(平成6年)

ゼルビスのエンジンをベースにクランクマスを20%近く上げ、低速トルクを強化するとともに、ギヤは6速から5速に変更された。1620mmとマグナ750よりも長いホイールベース、キャスター角35度、トレール159mmという設定値で、φ39mmのフロントフォークは大きく寝かされた。フロントブレーキはφ319mmのシングルディスクで、リアはドラム。フロント17インチ、リアはディッシュタイプの15インチホイールの装備など、本格スタイルを楽しめる仕上がりが特徴的だ。1996年6月にはVツインマグナSが追加され、タンクの立体エンブレム、バフ仕上げのオイルキャップ、アルミヘアライン仕上げのメーターパネルといった質感高いパーツのほか、フロントにもアルミ切削仕上げのディッシュホイールが採用された。2006年11月のカラーリング変更が最後となるが、それまで大きな変更もなくラインアップし、比較的長い間販売されたモデルとなった。
  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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