HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ヤマハ XJR1300(1998年モデル)の歴史

XJR1300(RP01J)/1998年(平成10年)

1994年、世界最大の空冷4気筒1188ccエンジンを搭載したXJR1200(4KG)。そのエンジンを2mmボアアップさせ、1250ccまで排気量を拡大したのがXJR1300(RP01J)だ。熱的に不利な空冷エンジンだが、YZF-R1と同じ技術によるメッキシリンダー(空冷4気筒初)で放熱性を改善。強度的に優れる鍛造ピストン、浸炭コンロッドを採用することで往復部分重量を軽減し、振動の軽減とレスポンスの向上を実現した。足回りは前後17インチのタイヤサイズを変更し(フロントをワンサイズダウン)、フルアジャスタブル機構を備えたオーリンズのリアショック&φ43mmフロントフォークを採用。ブレーキはブレンボ対向4ポットキャリパー&φ320mmディスクを装備。電気式の2眼式メーター、ニューデザインのテールカウル、大型化されマルチリフレクターのテールレンズ、進化したワイラックスシートなど、フラッグシップに相応しい装備を誇った。

XJR1300(RP03J)/2000年(平成12年)

内容的にはフルモデルチェンジに近いマイナーチェンジで、200ヶ所以上に及ぶ改良を受けた。車両全体で8kgの軽量化に成功し、このうち6kgを運動性能に最も影響するバネ下で実現している。ブレーキは前後スミトモ製MOS単体ブロック式とし、軽量化と性能アップを両立。TPS付きキャブを従来のBS36から軽量&ショートボディのBSR37に変更。外装部品も従来のXJRイメージを継承しながらタンク、シートなどのほとんどを新作。両側ハンドルロック、両レバーを従来の4から5段階調整とするなど、細部も熟成されている。排ガス浄化システム「エア・インダクションシステム」も装備。2003年にはFZS1000と同型の軽量ホイール、イモビライザー、ディンプル加工シートなどの採用と騒音規制適合&BSR37キャブのセッティングを変更。2005年にはエンジンがシルバーとなり、ヤマハ50周年記念の通称インターカラー(黄×黒)の限定モデル(200台)も発売された。2006年(平成18年)11月にRP17J型へモデルチェンジしFI化、2013年現在もラインアップしている。
  • このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています

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