HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ヤマハ アルティシア(1991年モデル)の歴史

SRX400(3VN)/1990年(平成2年)

1985年に初代SRX-4(1JL)が登場。角パイプフレームに4バルブビッグシングルを搭載し、兄貴分のSRX-6(1JK)とは足回りとオイルクーラーを装備している点が異なる。YSP仕様はSRX-6の充実装備そのままの400cc版となる。1987年には4ポットキャリパー、ガス室別体式リアショックを新採用し、フロントホイールは17インチ化。1988年にはバルブタイミングを変更し、圧縮比アップ。ラジアルタイヤを採用した。1990年にSRX400(3VN)へとモデルチェンジ。ドライサンプ潤滑の空冷4バルブ単気筒エンジンを角パイプフレームに搭載するのは変わらず、セルモーターを装備し、2本サスからモノサスに変更された。タンク容量は14リットル。クラシカルなSRシリーズに対して、SRXシリーズはモダン路線を踏襲した。SRX400と同系エンジンがアルティシアにも搭載される。

アルティシア・ARTESIA(4DW)/1991年(平成3年)

SRX400(3VN)ベースのセル付き、空冷4ストSOHC4バルブエンジンはYDIS(ヤマハ・デュオ・インテーク・システム)=VMキャブ&SUキャブのツインキャブを装備。33ps/7000rpmから31ps/7000rpmと最高出力はやや抑えられ、オン&オフ用にミッション、点火進角特性等を一新した。ダイヤモンドフレームにリンク式モノクロスサスを組み合わせ、ブレーキはフロントφ267mm、リアφ220mmシングルディスク。ホイールトラベルは前225mm、後200mm。ハザードランプも装備。リアフェンダー上には荷物用サブキャリアを装備し、積載性を高めた。1992年にはカラー変更、アルミリム、可倒式ブレーキペダルを採用し、サスセッティングも変更された。「アルティシア」とはフランス北部・アルトア地方の人々の意。1995〜1996年登録が最終となる。国内ではビッグオフは定着しなかったが、旅の道具としては250ccオフよりも幅広く楽しめるモデルである。
  • このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています

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