500SSの概要|No:052||中古バイク情報はBBB

カワサキ(KAWASAKI) 500SS

historyfileNo:052

常に「クラス最高」を使命に生まれてきたマシン・SSマッハ

常に世界最高速を意識していた「KAWASAKI」が、『パワー至上主義』の北米のニーズに合わせて開発されたマッハ・シリーズ。その特徴はなんと言っても「2サイクル3気筒」という特異なレイアウト。当時は『2気筒モデル』が主流であったが、各気筒が小さく、冷却効果・振動軽減・ミッション等の小型化が出来る、という技術的な優位性から「2サイクル・ピストンリードバルブ・3気筒」が採用された。実は、「2サイクル・ロータリーディスクバルブ・2気筒」案も同時に開発が進められ、実際に両案ともに良好な開発結果が得られていたのである。しかし、最終的には、革新的な技術性と斬新なデザイン性を共にアピール出来る「2サイクル・ピストンリードバルブ・3気筒」案が採用されたのである。

『マッハ』は500SS マッハ3(H1)をはじめ、750SS(H2)、400SS(S3)、350SS(S2)、250SS(S1)と多くのバリエーションがあった。前衛的でハイパワーなマシンの登場は、多くのライダーを魅了したが、皮肉にもその『パワー至上主義』がゆえに「速いが、曲がらない、止まらない」「決しておせじにも乗り易いとは言えないマシン」等々と評されてしまう。しかも、後に生み出された名機「Z1」の登場が追い討ちとなり、次第に時代の波(=空冷4サイクル4気筒)に呑まれ、短命に終わってしまった。しかしながらマッハ・シリーズは、「マッハ」の基本レイアウトのはそのままに、400SS・250SSを1976年より「KH400」「KH250」と名を変えながらも、80年まで生産されていたロングセラーでもある。

確かに短命に終わった機種ではあったが、あのロケットのような加速と、無骨な空冷フィンが奏でる金属的なエキゾーストノートは、マッハでしか味わえない異次元の世界だ。また、手に負えない「ジャジャ馬」を飼い馴らす事は、ある意味『バイク乗りのステータス』ではなかろうか?また、近年でもカワサキは「4ストマッハ」としてザンザスやZ1000を世に送り出しているほどでもある。

狂おしいほどに愛しい加速感の代名詞=『マッハ』は、今なお多くのライダー達を魅了し続け、マッハに戦いを挑む漢たちは後を断たない。

世界最速の座を求めて開発された500SS“マッハ3”

「速さ」に徹底的こだわり造られた「マッハ」は、Z1が生まれる6年以上も前、1966年より「より大きく、よりパワフルに!」というコンセプトをもとに開発され、1969年に登場。国内仕様は「黒いタンク」で登場した。その姿から『未来の設計から生まれた、大胆な!』というキャッチコピーがつけられていた。(ちなみに輸出仕様は「白いボディに紺色のストライプ」であった)

「空冷2サイクル3気筒」という特異なレイアウトは、「マッハ」を強く印象付けるというだけではなく、技術面においても革新的であったのだ!…当時の主流である2気筒エンジンより各気筒が小さくできることで、冷却効果の向上・振動軽減・ミッションの小型化等々、多くの技術的な優位性も考慮されたレイアウトでもある。実際、開発段階で様々なエンジンレイアウトも平行して実験を繰り返した結果、確立したスタイルでもあるのだ。また、市販車で初めて「CDI点火方式」を採用したのも、このマッハ3である。

カワサキが威信を掛けて世に放ったマッハは、世界に誇る強烈な加速性能と、高速性能は持っていたが、お世辞にも操縦性は良くなかったという。しかし、だからこそ多くのバイク乗り達がこの「ジャジャ馬・マッハ」を乗りこなす為に戦いを挑み、それらが数多くの武勇伝を生み出した。「3速までウイリーしっぱなし!」等々、数多くの『マッハ伝説』が生み出され、世界中の多くのライダーを魅了していった。また、同時期に発売された「CB750FOUR」などの高性能車と比べて安価だったことも、人気ひとつの理由であろう。(「CB750FOUR」は385,000円・「500SS」は298,000円であった。)…並み居る強豪よりも入手し易く、しかも乗りこなせれば彼らを凌駕する走りを実現できる。そんな勇猛果敢な姿に惹かれたライダーも多いことだろう。

補足であるが、実は、1972年から約1年フジテレビ系列で放送されていた人気特撮番組「人造人間キカイダー」で主人公キカイダーが乗ったサイドカーは、この「マッハ3」であった。しかも、レーサー仕様(ニーラー)のフレームで造られたスペシャルマシンだというから驚きだ!さらには、宿敵「ハカイダー」の愛機もH2(750SS)であった。1970年の東京モーターショーには「カワサキマッハIIIスペシャルサイドカーGT500」として参考出品されていたという。

※このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています

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