ビッグスクーターの元祖とも言える「スペイシー250フリーウェイ(MF01)」
ネイキッド、レプリカ、オフロード、アメリカンなど、バイクには様々なカテゴリーが存在するが、ビッグスクーターもひとつのジャンルとして確立されて久しい。1995年のヤマハ・マジェスティ250(4HC)が登場したことと、1986年に発売されロングセラーとなっていたフュージョン(MF02)がドレスアップカスタムのベースとして人気を博したことが、ビッグスクーターブームの始まりと言っていいだろう。しかし、250ccクラスのスクーターは古くから存在しており、その先駆者の一台となるのがスペイシー250フリーウェイ(MF01)なのだ。
正確には、スペイシー250フリーウェイ(MF01)よりも前に、ヤマハ・シグナス180(25G)が登場していたが、250ccという排気量や、その後フュージョン(MF02)やフリーウェイ(MF03)へと進化し、長期に渡りラインナップしていたことを考えると、スペイシー250フリーウェイ(MF01)がビッグスクーターの元祖と言ってもいいだろう。この搭載された心臓部は、水冷4ストローク単気筒・水平エンジンで、熱対策を徹底し信頼性や安定性、静粛性を向上させたもの。20psの出力を発揮し、高速走行も余裕でこなす実力を備えていた。
また、オイル交換時期を知らせるオイルメンテナンスインジケーターや、デジタルスピードメーターなどの装備、ディスクブレーキやアンチノーズダイブ機構といった充実した足回り、空力を考慮したスタイリングなど、当時としてはスクーターながらもスポーツモデルにも劣らないスペックを備え、街乗りのみならず、快適にツーリングもこなせるものだった。このスペイシー250フリーウェイ(MF01)のスタイルは、1990年代のフォーサイト(MF04)やフォルツァ(MF06)にも脈々と受け継がれている。
主要諸元(1984年発売モデル)
| 型式 | MF01 | エンジン | 水冷4ストOHC単気筒 |
|---|---|---|---|
| 全長(mm) | 1920 | 排気量(cc) | 244 |
| 全幅(mm) | 715 | 最高出力 | 20ps/7500rpm |
| 全高(mm) | 1115 | 最高トルク | 2.2kg-m/5500rpm |
| シート高(mm) | 780 | 変速機 | 無段 |
| 乾燥重量(kg) | 118 | 始動方式 | セル |
| 燃料タンク容量(L) | 8.6 | ブレーキ形式(前/後) | ディスク / ドラム |
| タイヤサイズ(前/後) | 前:4.00-10 後:4.00-10 | ||
The History of HONDA SPACY250FREEWAY(MF01) 〜スペイシー250フリーウェイ(MF01)の歴史〜
スペイシー250フリーウェイ(MF01) 1984年搭載された水冷4ストエンジンは、当時、スクーターとしては国産車最大排気量の250ccで、20psを発揮。長距離走行での信頼性を上げ、足回りはフロント・ディスクブレーキ、アンチダイブ機構、ワイドトレッド・チューブレスタイヤを装備し、走行性能はロードスポーツ車に迫るものだった。さらに、オイル交換時期を知らせる、オイルメンテナンスインジケーターを装備。やや地味にも見えるスタイリングは空力も考慮したもので、高速走行でも風圧による疲労や圧迫感を軽減してくれる。後のフュージョンやフリーウェイにエンジンは転用されていく。 |
フュージョン(MF02) 1986年1986年に登場し、近年のビッグスクーターブームの立役者とも言えるモデル。カラード液晶デジタルメーターは当時としては2輪初。その後、アルミキャストホイールに変更され、1994年にはリアスポイラーを装備した「SE」が登場。2003年にマイナーチェンジし、メッキハンドル・ショートスクリーン・バックレストを装備した「タイプX」を追加。2004年にはアンダーカウルを同色とし、専用シートを装備した「タイプXX」、2005年にはタイプXをベースとしたSEをラインナップ。2006年にはマルチリフレクターライトを装備し、20周年記念モデルも発売。 |
フリーウェイ(MF03) 1989年スペイシーの名が外れ、「フリーウェイ」に。20psを発揮する水冷4サイクル単気筒250cc水平エンジンを搭載。安定したトルク特性、スムーズな吹け上がり、高い静粛性を実現し、市街地からロングツーリングまで余裕の走りを見せる。シート下のユーティリティースペースは32リットルの大容量で、フルフェイスとジェットのヘルメットが1個ずつ収納できる。また、セルフスターター、オートチョーク、メンテナンスフリーバッテリー、前後チューブレスのワイドタイヤ、大型ダブルシートなどを装備。1997年にはフォーサイトが登場したが、数年は同時にラインナップした。 |
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※このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています。
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