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BBB The History 時代を彩ったバイクたち ホンダ ファイアーストーム・VTR1000F(SC36)
リッタークラスのVツインスポーツを切り開いた「VTR1000F・ファイアーストーム(SC36)」

1997年、リッタークラスの新カテゴリーとして登場したのが、Vツインスポーツのファイアーストーム(SC36)だ。同時期にはスズキのTL1000Sも登場し、後のホンダVTR1000SP-1、スズキTL1000RとともにVツインファンを魅了したのは記憶に新しい。

新開発の水冷DOHC90度Vツインは、逆車VTR1000Fの110psから、キャブセッティングなどの変更で93psにセーブ。しかし、スロットル開度とエンジン回転数を検知し、最適点火時期を作るデジタル・イグニッション、φ48mmの大口径CVキャブなどで、高回転域までの吹け上がり、鼓動感あるトラクション性を備えている。ラジエターはシリンダーサイドに左右に振り分けられ、これにより前方へのエンジンマウントが可能になり、高い操縦安定性を確保している。

そのVツインエンジンを搭載するフレームは、D型断面のツインチューブにトラスハンガーを組み合わせたダイヤモンドタイプ。トラス構造のアルミ製スイングアームはクランクケースにダイレクトマウントされ、スイングアームピボットを持たないピボットレスとしている。これに、φ41mmフォーク、3.50-17/5.00-17ホイール、120/70-17、180/55-17のタイヤと、スーパースポーツにふさわしい足回りが組み合わされる。

2001年には、2リットル容量アップしたタンク、燃料計と時計機能を追加した多機能デジタルメーター、サブタンク付きフルアジャスタブルリアショック、ハザードランプなどを装備し、ハンドルグリップ位置も16mmアップさせ、快適なポジションを実現。キー内蔵されたチップとエンジンコントロールユニットの信号が合致してエンジン始動が可能となる、ホンダ独自の盗難防止システムHISSも装備した。翌年、イモビライザー用プレワイヤリングも追加される。
2003年モデルを最後に国内のラインナップからは姿を消したが、逆車VTR1000Fの人気は健在。同系エンジンを搭載したXL1000Vバラデロと共に、リッターVツインの魅力は衰えることを知らない。

主要諸元(1997年発売モデル)
型式 SC36 エンジン 水冷4サイクルV型2気筒
全長(mm) 2050 排気量(cc) 995
全幅(mm) 710 最高出力 93ps/8500rpm
全高(mm) 1155 最高トルク 8.7kg-m/7000rpm
シート高(mm) 810 変速機 6速
乾燥重量(kg) 193 始動方式 セル
燃料タンク容量(L) 16 ブレーキ形式(前/後) ダブルディスク / ディスク
タイヤサイズ(前/後) 前:120/70-17 後:180/55-17
The History of HONDA VTR1000F(SC36) 〜ファイアーストーム(SC36)の歴史〜

ファイアーストーム・VTR1000F(SC36) 1997年4月21日

新開発の水冷DOHC90度Vツイン995ccエンジンを搭載し、1997年に登場。2001年にはタンク容量を16リットルから18リットルにアップ、多機能デジタルメーターの採用、リアサスのグレードアップ、グリップ位置を16mmアップなど、快適性を向上。2002年にはリモコンイモビライザー用プレワイヤリングも追加した。同系エンジンはXL1000Vバラデロ(1999年)にも搭載され、2003年モデル(2002年11月発売)を最後に国内モデルはラインナップから外れたが、輸入車(逆車)VTR1000Fは継続された。

ホンダ ファイアーストーム・VTR1000F(SC36)

XL1000Vバラデロ(SD01) 1999年

ビッグオフロードモデル・XRV750アフリカツイン(RD07)の後継機とも言えるデュアルパーパスモデル。VTR1000FベースのDOHC90度Vツインエンジンを低中速重視にセッティングして搭載。ビッグタンクによる長い航続距離を実現し、φ43mmフロントフォークや前2.50-19/後4.00-17インチタイヤの足回りは、ロードユースにも十分。2003年モデルではキャブからインジェクションに変更し、新型6速ミッション、前後連動ブレーキ、可変スクリーンを装備した。2007年モデルでシート形状や外装のデザイン変更を受けている。

ホンダ XL1000Vバラデロ(SD01)

VTR1000SP-1(SC45) 2000年

スーパーバイク参戦を狙い開発。VTR1000Fとの共通点はほとんどなく、インジェクション、ラムエアシステムの組み合わせた新設計エンジンは136psを発生。ツインスパーフレームに、CBR929RRと同様φ43mm倒立フォーク、3.50-17/5.50-17ホイールを組み合わせた。2000年WSBチャンピオンを獲得。2002年モデルでSP-2へ進化し、フレーム軽量化、後ホイールを6.00-17とサイズアップ、エンジンハンガー変更などを受け、6kg軽い194kgに。PGM-FIの拡大と、EXポートの変更で4ps出力向上した。北米仕様はRC51。

ホンダ VTR1000SP-1(SC45)
※車名または写真は詳細ページにリンクしています。
※このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています。
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