シリンダーを前後方向に配置した、直列レイアウトの「タンデムツイン」という独特のパワーユニットを搭載したレーサー「KR250」。さらに、60年代のカワサキのスーパースポーツを敬称するばかりでなく、WGPの250/350を圧倒的な強さでリードしたワークスレーサーのシステムでもあった、ロータリーディスクバルブ方式を採用した。
市販車となった「KR250」は「ロータリー&リードバルブ・インテーク・システム(RRIS)」。これは、ロータリーバルブの吸気ポート両側に、リードバルブを設けたものだ。低回転域ではロータリーバルブが作動、高回転域ではリードバルブからも吸入するシステムである。AR125('83)と同様のシステムだが、各ポートのサイズ設定に違いがある。KR250ではロータリーバルブのポートを小さくし、リードバルブのポートを拡大することで、高速域でのリードバルブの働きを高め、低速域でのロータリーバルブによる特性を向上させている。
ロータリーバルブのシステムは、吹き返しが少なく、高出力化が図りやすいのだが、システムが複雑化するため、コスト面での跳ね返りもあり、量産車では扱いにくい面もあった。それを実現させたのがKR250と言える。
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