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BBB The History 時代を彩ったバイクたち ヤマハ TDM850(RN03J)

オフロードモデルの良さを取り入れた新しいオンロードのスタイルが「TDM850(RN03J)」

初代のTDM850(4EP)が登場したのは1991年。XTZ750スーパーテネレに採用された並列2気筒エンジンを排気量アップして搭載。そのスタイリングと乗車ポジションはオフロードモデルに近く、ホイールなどの足回りはオンロードモデル寄り。1990年代初め頃で言うと、Vツインモデルのホンダ・アフリカツイン(RD04)やトランザルプ400V(ND06)、並列ツインのカワサキ・KLE400(LE400A)といったモデルに近いが、これらよりもオンロードを重視したのがTDM850であり、実際、ヨーロッパでは「キング・オブ・ザ・ワインディングロード」として高い評価を受けた。

1995年にTDM850(4EP)のエンジンをベースとしたTRX850(4NX)が登場すると同時期に、TDM850がモデルチェンジ。両モデルともに不等間隔爆発270度位相クランクを採用したエンジンを搭載し、独特のトルク感とフィーリングを味わえた。しかし、TDM850は輸出モデルのみの発売で、国内モデルが登場したのは1998年となる。初代からの変更点は、フロントフォークの大径化(φ41mmからφ43mmへ)、ラジアルタイヤの採用、キャブのスロットルポジションセンサーの追加など多岐に渡るが、一番はライトまわりも含めた独特のスタイリングだろう。

こうした車体デザインが、「ツアラー」ではなく「マルチパーパス」や「デュアルパーパス」と呼ばれる要因となっていたものの、オン・オフ両用の多目的というわけではなく、実際には峠を速く走れ、タンデム走行も快適にこなせるオンロードモデルといったキャラクターのほうが強い。2001年にラインナップから外れるものの、輸出モデルとしてはTDM900へと進化し、オフロードモデルの良さを盛り込んだスポーツツアラーの血統は今なお受け継がれている。

主要諸元(1998年発売モデル)

型式 RN03J エンジン 水冷4ストDOHC2気筒
全長(mm) 2165 排気量(cc) 849
全幅(mm) 790 最高出力 80ps/7500rpm
全高(mm) 1280 最高トルク 8.2kg-m/6000rpm
シート高(mm) 795 変速機 5速
乾燥重量(kg) 203 始動方式 セル
燃料タンク容量(L) 20 ブレーキ形式(前/後) ダブルディスク / ディスク
タイヤサイズ(前/後) 前:110/80-18 後:150/70-17

The History of YAMAHA TDM850(RN03J) 〜TDM850(RN03J)の歴史〜

ヤマハ TDM850(4EP)

TDM850(4EP) 1992年

ヨーロッパでの「キング・オブ・ザ・ワインディングロード」が開発コンセプト。パリダカ・レプリカXTZ750スーパーテネレの水冷5バルブDOHCツインエンジンをベースに排気量をアップ。高剛性のデルタボックスフレームに搭載し、スーパーバイカーズスタイルに仕上げられ、オンロードでの躍動的な走りを実現した。φ41mm正立フォークに、リアショックは1名、2名乗車時でも沈み込みが同じになるよう調整できる方式を採用。ワインディングでも自在に振り回せるビッグモデル。後のTRX850(4NX)にも同系エンジンが採用された。輸出モデルとしては1991年に登場。

ヤマハ TRX850(4NX)

TRX850(4NX) 1995年

TDM850(4EP)のエンジンをベースとした並列2気筒5バルブエンジンは、270度位相クランクを採用し、不等間隔爆発による独自のフィーリングを実現した。軽量・高剛性なトラスフレームとハーフカウルを組み合わせたスタイリングはDUCATI(ドゥカティ)を思わせる。輸出モデルとの違いはシートの材質、マフラー、サスセッティング、2次減速比など。2001年の排ガス規制を機に国内モデルとしてのラインナップからは消えたが、大きなモデルチェンジをすることなくラインナップを続けた。

ヤマハ TDM850(RN03J)

TDM850(RN03J)国内 1998年

モデルチェンジで外装を一新したほか、TRX850系の270度位相クランク・不等間隔爆発のパラレルツインをデルタボックスフレームに搭載。ビッグツインらしいトルク感と優れたトラクション性能を同時に実現した。足まわりはフロント149mm、リア144mmのロングストロークを持ち、優れた走破性を誇ると同時にワインディングでもかなりの速さを発揮する。ヨーロッパで高い評価を得ており、国内で販売終了となるものの、その後、輸出モデルはTDM900へと進化しラインナップを続ける。

※車名または写真は詳細ページにリンクしています。
※このページは(株)ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています。

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