webで展開!プロト モスピーダ プロジェクト vol.17 パウダーコート
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パウダーコートとは粉状の塗料を使用して高温で焼き付けするペイント手法
最強マシンにはパウダーコートが必須

  パウダーコートとは粉状の塗料を使用して高温で焼き付けするペイント手法。塗膜が厚いことにより、傷に対して非常に強い性質を持っている。耐久性・耐候性がとても高い、頑丈なペイントだ。かつては外観の品質が低かったということで、ガードレールなどの屋外設置物に使用される用途が多かったが、技術と品質が向上した今ではご覧の通り、艶やかかで美しい高品質な仕上げも可能!  美しく、そして皮膜も強固なパウダーコートを贅沢にもVol.15『ミラー製作1』で作ったプロトモスピーダのスクリーンステー&メーターステーに採用してみたいというワケです!!

メーターステーはスチール

  左がメーターステーで右がスクリーンステー(製作は共にモトショップ力)。メーターステーはスチールでスクリーンステーはステンレスだ。

ステーにサンドブラストを当てて、塗装のための下地を作ります
塗装の基本は下地作りです

  というわけでカスタムショップリファインさん(048-854-9171)に持ち込みました。まずはステーにサンドブラストを当てて、塗装のための下地を作ります。作業はリファインの浅井さんに担当していただきました。

ステンレスならヘアラインのような細かい傷が付く

  サンドブラスターという箱の中で、非常に細かい砂の粒などの研磨剤をエアーと共に勢いよく吹き当て、古い塗装や汚れなどを削り飛ばしてしまう加工がサンドブラスト。アルミなどは元の塗装が取れると地の色が出て表面もミクロン単位で凸凹になる。ステンレスならヘアラインのような細かい傷が付く。これによって塗装の喰い付きを良くするのだ。

奥がパウダーコート用の塗装ブースで手前が高熱で焼入れする乾燥炉
パウダーコート開始!

  奥がパウダーコート用の塗装ブースで手前が高熱で焼入れする乾燥炉。こういった大掛かりな設備がないとパウダーコートは出来ない、特殊なペイント手法なのです。

20分程度余熱する

  下地処理が終ったらマスキングをして、塗膜や油汚れが残ってないか確認した後に脱脂。そしてパウダーコートの準備として塗装の喰い付きを良くするために20分程度余熱する。

ドライプロテクターという下地塗料
粉体塗料

  200℃で温めている乾燥炉から出すときは直接手で触れられる状態ではない。小物ならばまだしも、フレームやホイールといった大きなものは非常に慎重な作業が必要になる。そして、ドライプロテクターという下地塗料を吹き付けて一度20分ほど乾燥炉で加熱させ、続いて粉体塗料を吹き付けます。吹き付けるというよりも、静電気の力で塗料を付着させるというのが正解だ。

40分ほど乾燥炉で加熱

  粉体塗料を吹き付けたら再び40分ほど乾燥炉で加熱となる。その後、熱を冷ましてマスキングを剥がし、塗膜が安定する24時間度に完成だ。

これが粉体塗料を吹き付けるためのパウダーガン
科学的に付着させるのです

  これが粉体塗料を吹き付けるためのパウダーガン。粉末の塗料を静電気で付着させるためには電圧のコントロール等も必要となる。右側の機械が電圧コントロールのマシン。

これが吹き付けられるパウダー
普通のペイントのような色合いも可能

  これが吹き付けられるパウダー。今回は艶ありの黒で塗っていただいたが、艶無しはもちろん、赤やら金やらの各色や蛍光ピンク、更にはゴールドアルマイト調やキャンディーなど、色見本を見れば分かるように普通のペイントのような色合いも可能なのだ!

乾燥炉内で熱が入れられているところ

  これは乾燥炉内で熱が入れられているところです。パウダーコートは乾燥炉で焼いて仕上げるため、200℃に耐えられる金属にのみに適した塗装方法になる。だから、ゴムやベアリングなどは外してからじゃないとダメだし、熱に弱いABSなどはパウダーコートできないぞ。

パウダーコートは乾燥炉で焼いて仕上げる
これが完成したスクリーンステーとメーターステーです

  これが完成したスクリーンステーとメーターステーです! 艶やかな色合いなのに強固なペイント仕上げになりました! 普通のペイントでは少しの傷や衝撃にも気を使わなければならないところだが、パウダーコートならちょっと引っかいたぐらいでは簡単には剥がれないのだ!