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③「ところ変わればパンク修理も変わる!?」マリ共和国

アフリカ人の歯の強さは超人

    アフリカは道が悪いのでよくパンクをした。最高記録はマリ共和国、1日4回も空気が抜けたことがあった。パンク修理はお手のものだが、さすがに4度目となると全身の力が抜けた。ジャングルの中にある小さな集落、空き地にバイクを止めてタイヤを外し始めると、村人たちがどんどん周りに集まってくる。バイク(それも小さなゴリラ)に乗っているだけでも珍しいのに、それが映画でしか見たことのない東洋人なので、みんな興味津々。まるで「町にジャッキーチェンがやってきた!」みたいな雰囲気になり、10人、20人…続々と野次馬が集まってくる。おじさんなど家からわざわざ椅子を持ってきて、座りながら僕のパンク修理を見学。まじかー! もうちょっとしたお祭りだ(さすがに屋台までは出てこなかったけどねー、笑)

    タイヤチューブの穴にパッチを貼っていると、近くで見ていた男が突然、僕に向かって何事か言い始め、握っていたタイヤチューブを取り上げた。んんっ? どうするんだと思ったら、そのチューブとパッチを歯でカチカチと噛みはじめた。えーーーっ!? 予想外の行動にビックリ。どうやらアフリカは歯の圧力でパッチを接着するらしい。きっと僕の修理方法を見ていて、「そうじゃないんだよ、パンク修理をわかってないなぁ」って感じになり、ついつい手が出たんだろうな。確かにアフリカ人は歯が丈夫で、ビンコーラの王冠なんかも歯でポンポン開けていたからね。

アフリカの人は基本親切

    パンク修理は最後に摘まんだ砂をサッとふりかけて完了となった。「メルシーボクー!」とフランス語でお礼を言うと、嬉しそうに頷いた。彼のお蔭で大変なパンク修理も楽しかった、本当にありがとう。それにしてもアフリカはパンク修理もワイルドだった!

④「日本人旅行者、鳥に追いかけられる事件」オーストラリア

鳥に追いかけられた

    オーストラリア北部のサバンナを走っていると、どこからか鳥の鳴き声が聞こえてくる。「あれ、おかしいな? どこから聞こえてくるんだ?」走りながら後ろを振り返ると、なんと鳥が猛スピードで追いかけてくるではないか! 「うそーーーーっ!」そんなことあるの?? それも日本のカラスくらいある大きな鳥、もしあの鋭いくちばしで首でも突かれたら…ひとたまりもないぞ。とにかくフルスットルで逃げる、逃げる、逃げる!! それでも諦めずに、ずっと鳥は追いかけてくる、くる、くる!!

オーストラリアのサバンナにて

    怖くなってバイクを止める。止まれば追いかけてこなくなるか… と思ったら、今度は上から急降下で威嚇してくる。ひえーっ。これはもう逃げるしかない。気が付くと鳥が二羽になっているではないか! 「~日本人旅行者、豪州で鳥に襲われ死亡!~」そんな新聞見出しが脳裏に浮かぶ。そんなの絶対に嫌だ。それからさらに必死に逃げまくる。どれくらい走っただろう、気が付くと鳥の姿はなくなっていた。ああ、よかった…と胸を撫で下ろす。あははは… 安心した瞬間、笑いが込みあげてくる。日本を出る時は鳥に追いかけられるなんて想像もしていなかった、ある意味とても貴重な体験だった。でも2度と体験したくないけどね~(笑)

⑤「これが正真正銘の水冷エンジンってか!?」スイス

水でエンジンを冷やせばいい

    ゴリラは非力なのでヨーロッパのアルプス山脈越えは苦労した。峠の標高は2000m以上、延々に続く上り坂で徐々にエンジンが熱くなり、ついにオーバーヒートしてしまった。途中で何度もエンジンを止め休ませながらゆっくり進んで行くが、こんなことをしていたら時間がかかりすぎて、峠を越える前に夜になってしまう。

    もう少し早く進める方法はないのかな… と思っていると、道沿いに小川に目が留まった。「よし、これだ!」と思った僕は、その水をカップで掬い、エンジンにかけて冷やすことにした。水をかけるとジュワ~ッと湯気が上がる。よし、水でエンジンを冷やせばいいんじゃないか。何でこんな簡単なことに気が付かなかっただろう。何度か水をかけてからエンジンを回すと、いい感じ。これぞ正真正銘の水冷エンジンだ(笑)。その後、水場を見つけると水をかけるの繰り返し、水冷エンジンでアルプス山脈を越えたのであった。

⑥「階段を登るゴリラ」タンザニア

バイクを持ち上げ階段を上る

    またまたホテルの話。タンザニア南部の町に入るといつもと同じように安全にバイクを保管できるホテル探しを始めた。しかし、汚かったり高かったり騒がしすぎたりで、なかなかいい宿が見つからない。走り回った末、ようやく良さそうな一軒のホテルにたどり着いた。しかし敷地内にバイクを保管できる場所がなく、路上駐車になるという。路上はリスクが高いので避けたいところ。困ったことになった。

    ホテルのスタッフたちは路上駐車でも問題ないよ「ノープロブレム!」というが、盗難の心配が消えない。「このバイクは僕のベストフレンドだから大切なんだよ!」というと、なるほどそんなに大切なのかという感じになり、ホテルのスタッフが真剣に考えはじめた。作戦会議の末「よしわかった、フレンドならばユーの部屋まで運ぼう!」というではないか。えっ!? 僕の部屋って、3階だよ!? あっけにとられていると、タンザニア人は相変わらず「ノープロブレム!」を繰り返す。確かにその時乗っていたのはゴリラ、かなり小さくて軽いから3人なら持ち上がるかもしれない、それでも一応バイクだからね(笑)。

タンザニア

    戸惑っていると2人がバイクを持ち上げ階段を上り始めた。ウソだろ! 本当にやると思わなかったのであわてて、僕もバイクを仲間に入り、3人で力を合わせて3階の部屋まで運んだ。

    何事も頭で考えて答えを出すんじゃなくて、できるかどうか。まず、やってみることが大切だということをタンザニア人に教えられたような気がした。そしてみんなの優しさに感謝をした。バイクを3階まで運んだのは後にも先にもこの時だけ、今となっていい笑い話になっている。

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