実録・近藤スパ太郎の盗難バイク奪還記!!

Take 01:えぇっ!? まさかでしょ?   オレのバイク「3台」が盗まれた!!

最初に盗まれた車両

1回目に2台同時に盗まれた車両。XR-BAJAは、前年のロシアンラリーに出場した時のほぼこのまま状態で盗まれた。

  「あれ? 昨夜はちがう場所に止めたっけ?」と、止めたハズの場所や周辺をうろうろ。10分ぐらいしてようやく「ん?コレは盗まれたのか?」「いや、まさかそんなハズはない…」と、現実をのみこめず、さらにうろうろ…。うわずった声で110番通報をしたのは、30分くらい経ってからでした…。

  まさか、自分のバイクが盗まれてしまうなんて、誰も思ってもいないですよね? なのにボクのバアイは、ある日突然「3台」が盗まれてしまいました…。最初は2台同時に。その2か月後には1台が!  しかもU字ロックと、市販で一番太いワイヤーチェーンも使っていたのに! 2回目なんて、かなり用心していたのに! …です。しかも、都内で盗まれたボクの愛車は、約半年後に、海を渡った「タイ」で発見されたのです。

  こんな嘘みたいな事件が起きたのは、バイク盗難がピークだった2001年のコト。当時は「年間で25万台」ものバイクが盗まれていたのです。「なーんだ、昔の話しジャン!」と、安心しちゃぁダメです!!  「バイク盗難は激減した!」なんて、警察関係者は自慢気に言いますが、今でも年間で「43,720台」が盗難に遭っているのです。

※警察庁白書「平成26年の犯罪」データより

最初に盗まれた車両02

このCRM-ARも、2台同時に盗まれた車両。エンデューロレースに出場した時のこの状態で盗まれた。2台ともステッカー等に特徴があって、ノーマルよりも目立つ感じだ!

  今でも年間で「43,720台」コレ、あくまでも警察に届けがあった認知件数です。1日あたりにすると「120台」ですよ! 1時間では「5台」! こうしている今も、日本のどこかでバイクが狙われ、「悲しむライダーが1日120人いる」のです。もしもそれが、アナタの愛車だったらどうします?? ねっ! 他人事じゃぁ無くなって来たでしょ!?  自分のバイクは自分で守らなくては…!
  ボクのバアイは、手口から「プロの犯行?」と推測できました。多くのバイク仲間や、TV番組スタッフの力もお借りしながら、奇跡的にもバイクを1台だけ取り戻す事ができました。そこには「プロに狙われたら最後」、組織による犯行が放置されていました。盗まれたバイクは集積場に集められ海外へ送られる構図と、「プロによる流れ作業」の実態があったのです。オマケに、タイでは番組スタッフがキケンな目にあい、番組放送も1年後…に見送られたりもしました。

  …というような、ちょっと怖い裏話しも登場しますが、そこはボクのキャラを通して、体験談として楽しく読んで頂けたら…と思ってマス。  そしてボクの体験談が、皆様の「バイク盗難防止のヒント」になれば幸いです。
  それでは、アナタのバイクが盗まれないように、あなたのバイクライフが世界で一番輝いているコトを願って、「実録・盗難バイク奪還記!!」シリーズの始まり始まり……!

当時、オレが駐輪していた状況はこうだ!

公園脇の良さげな一角

当時2~3年止めていた「公園脇の良さげな一角」に、久しぶりにセローで行ってみた。当時と全く変わらず、正にこの場所に、XR-BAJACRM-ARをこんな風に止めていたのだ。近所の方、巡回中のお巡りさんに会っても、特に注意されるコトはなかった。

  最初は、当時住んでいた下北沢のアパートの敷地内にバイクを止めていたのだけど、ある日突然、「邪魔!止めるな!」と貼り紙をされてしまった。都内では、駐輪場が設置されていない集合住宅って、結構多いんですよね。いやむしろ、バイク駐輪場が無いアパートの方が圧倒的に多いのが実情です。

  困ったオレはしかたなく、近所でバイクを止められそうな場所(スペース)を探したのです。そしたら、オレん家から徒歩2分ほどの公園脇に、良さげな一角を発見! 「おぉ!ココ良いじゃん!!」。公園の敷地?それとも歩道の延長なのかなぁ? デットスペース的な場所で、あまり迷惑にもならなそうだ。それに、既にその周辺の歩道には、CB400、ゼファー、アメリカン系にスクーターなどなど、4~5台のバイクが常駐している感じだ。「オレもココに止めさせて貰おう!」となったワケです。

  今じゃこんな所に止めるなんて考えられないけれど、オレはこの場所にXR-BAJAとCRM-AR(両方ともホンダの250㏄オフロード車)を3年以上も止めてました。車道との策には、U字ロックやワイヤーロックも掛けられるし、閑静な住宅街には警察官もパトロールしている。近隣住民や警察官からも何も言われない「絶好な駐輪場所…」と、当時は思ってたワケなのです。

2回目の盗難で確信した!「コレはプロの犯行だ!!」

U字ロックが策に掛けられていた。

今でもこの場所には誰かが止めているようで、U字ロックが策に掛けられていた。駐輪場事情が悪い都内では、今でも、ごく普通に見られる光景と言ってもよいだろう。

  あの衝撃は今でも忘れない。1回目の盗難は、2001年の4月26日。ロシアンラリーへ出発する前日のコト。最終準備をするために、出場するバイクXR-BAJAの元へ行くと、あれ?バイクが無い。「ん? 昨日は違うトコロに止めたっけ?」と、うろうろする。最初は「あれ?」なのだが、だんだんパニックになって来て現実がのみ込めない。同じ場所に止めていたCRMも消えている事に気が付いたのは、10分後だ。交番で「盗難届け」を書く手が震え、明日からロシアへ行くために準備していたバイクが突然消えてしまい、完全にパニクってるオレだ。

  2回目は事件から2か月後だ。ロシアンラリーには、急遽メーカーから同型のXR-BAJAをお借りして完走した。ロシアから帰国後も、暫くBAJAは借りたまま…だったので、「借りた車両が盗まれちゃシャレにならん!」 と、ウチのすぐ近くに住む友人宅アパートの駐輪場を、借りて止めさせて貰っていたのだ。

  ココの駐輪場、道路からはバイクや自転車は見えるのだけど、道路との間には花壇があって、その花壇は道路よりも70cm~80cmくらい高い位置にある。駐輪場入口はとても狭く、ハンドルを切り返さないと出入りが出来ず、バイク駐輪場としては、設計ミスな作りだ。でもこの不便さが、逆に盗難防止にはモッテコイだ。ハンドルロックをしたバイクは、前輪を台車やスケボーに乗せて簡単に運ばれる…なんていう盗難シーンの映像を見たコトがあったけれど、この駐輪場はそんな荒手技も不可能だ。そんな万全な場所に、当時市販では一番太いワイヤーロック2本で、駐輪場の柱とガッチリ固定していたのだ。

  そしてあの日は、駐輪場から出た道路端で、夜中までBAJAをメンテナンスしていたのだ。そしたら警察官2人がやって来て「こんな夜中に何してるんだ!?」と、眩しいライトで、オレの顔やバイクを照らして職務質問。身分証の提示も求められた。 「えぇっ?オレが疑われてるの??」とビックリなオレ。 「この辺りはバイク盗難事件が多くて、パトロールを強化しているんだ!」と警察官たち。「そのパトロール強化、ボクが4月にバイクを盗まれて、お宅の北沢警察署の副署長にパトロール強化を依頼したんですヨ…」と説明する。そんなやり取りが、夜中の1時半頃。その後オレが工具類を撤収し、BAJAを駐輪場に戻したのが、AM2時過ぎ頃。その時には直ぐ近くの井之頭通りの歩道でも、盗難自転車の検問をしているのが見え、「確かに防犯強化をしているな!」と、警察官数名を確認しているオレだ。

旧・友人宅にも行ってみた

旧・友人宅にも行ってみた。今は植え込みになっているが、当時はつつじと草花が植えられた花壇風。それでも道路との高低差はこんなにある。バイクの下辺りには、バイクのスタンドで出来たであろうキズ(サイドスタンドが立てられたままの状態?) が当時付いていた。

  そしてその日の昼前、バイクで出掛けようと駐輪場に行ったオレは、またもや愕然とする。再びバイクが消えていたのだ…。 そんな。こんな立て続けに??  警察官だってパトロールしていたのに、いったいいつ盗まれたんだ!?  駐輪場の柱と固定していた、市販で一番太いワイヤーロックも、切られてしまたのか?  外されたのか? は不明。辺りを探しても見つからない。  「バイクは絶対に持ち出せない場所」だと思っていたのに、いったいどうなってるんだ!??

  アパート住民の友人によると、友人はオレがバイクをしまった3時間後の、AM5時に朝帰りしたそうだ。その時にはバイクは無く、「おっ?スパ太郎、こんな朝早くからバイクで出掛けたんだ!」と思ったそうだ。つまり、バイクをしまってからのたった3時間の間に、バイクが消えた…ってワケだ!  しかも、駐輪場から見える井の頭通りでの検問は、AM2時半過ぎまで行っていたそうだ。(そう考えると2時間半の間に…?)

  駐輪場の花壇脇の道路には、真新しいキズが付いているのが確認された。推測にはなるけれど、バイクは持ち上げられ、花壇の上を通って道路に降ろされたのでは?  道路に付いたキズは、バイクが降ろされた際にサイドスタンドで付いたキズと推測すれば、見事に一致する。だけど、ガソリン満タン近くでラリー仕様。150kg以上もあるバイクを、持ち上げる事なんてできるのだろうか?  それに花壇や植え込みだって、荒れている様子はない…。

  後日、バイク屋の友人から聞いたのだが、トラックの荷台にクレーンが付いている「ユニック」という車両がある。通常はエンジンを掛けてクレーンを動かすのだけれど、「電動ユニック」なら、深夜の住宅街でも静かにクレーンを動かせるそうだ。バイクの扱いに慣れている人が2名もいれば、バイクを吊るしてトラックに積んで立ち去るのに、2~3分も掛らないと言う。

  うっそー。これってやっぱり、プロの犯行じゃないか!?  だとしたら絶対に許せない!!  怒りに満ちたオレは、この日の晩からドキュメント番組を制作する会社のカメラクルー達を付けて貰い、夜な夜な、パトロールをするのです。  そしたら、いるジャン。怪しい人が、クルマが…  あれは、犯人じゃないの???

次回に続く・・・

  • プロフィール紹介

    『Land of Joy@NAGANO』

    近藤スパ太郎(Spataro Kondo)
    (パーソナリティ/俳優/企画プロデューサー)

      ハーレーでアメリカのマザーロード「ルート66」を全走破し大陸横断!(OA:日本テレビ) 、標高5200mのベースキャンプを目指す過酷なチョモランマ・アドベンチャー・ツーリング(OA:テレビ東京正月特番)、コマ図で走るロシアンラリーや日本縦断のツール・ド・ニッポンラリーのバイク門出場などなど、芸能界きっての旅好きなライダー。バイク誌でも連載を持ち、多くのバイクイベントの司会なども担当する。芸名は映画「スーパーの女」に出演した際に、バイク好きでも知られていた故・伊丹十三監督に命名された。2011年より「出光イーハトーブトライアル大会」の広報親善大使も務めている。
      近藤スパ太郎公式ブログ『Riding High ~♪』
    :spatarotw[twitter]
     :[facebook page]
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