
〜レーサーレプリカブームに多数登場した数々の名車たち〜
今現在、国内で市販されているバイクは全て4ストロークエンジン(4スト)のバイクである。1998年に実施された排ガス規制により、ほぼ全ての2ストモデルがラインナップから消えてしまったためだ。だが新車は無くても中古車にはまだたくさんの2ストロークエンジン(2スト)バイクが流通している。新車では買えなくなっただけに、今こそ2ストバイクに乗ってみてはどうだろうか。
モンキーと同格ながら馬力は倍以上2ストロークエンジンはその構造から小排気量でも高い出力を発揮する。4スト50ccのバイクが大体3.5馬力程度なのに対し、2ストローク50ccエンジンは倍の7馬力を余裕で越えていた。しかも2ストエンジンは軽いのも特徴のひとつ。「軽くてハイパワー」、それだけで2ストバイクが速いことが容易に想像できるハズだ。
7000rpm以上では暴力的に加速する2ストエンジンのパワーは前述したが、ただ速いだけでなくそのフィーリングが楽しいのも2ストならでは。文章では表しづらいが、一般的に4ストバイクに比べ2ストバイクは高回転時のパワーの盛り上がりが大きく、軽やかに回転が上昇する傾向が強い。 それに伴う暴力的な加速感は軽い車体も相まって、4ストバイクとは一線を画すものと言えるだろう。考え様によっては低速トルクが細く、ピーキーな特性であるとも言えるのだが、その過激さこそ2ストの楽しさといえるだろう。
2ストバイクでは「オイル交換」というものがない。これは2ストがオイルを消費して走るためだ。したがってオイルは「交換」するのではなく「補充」する。そういった意味では意外とメンテナンス性も高い!? また、2ストサウンドは4ストサウンドとは全く違うものでもある。好き嫌いは分かれるところだろうが、2ストが少なくなった今こそ、2ストサウンドがどんなバイクより目立つ事は間違いだろう。
1980年代のレーサーレプリカブームによって、当時サーキットを圧巻していた2ストレーサーマシンのレプリカが多数市販車として登場している。どれもレーサー直系の技術がフィードバッグされたハイテクマシンだ。排気量のバリエーションも多く、50cc〜250ccにかけて多数のモデルが存在する。中にはGPマシンのフルレプリカとも言える、「RZV500」のような大型2ストモデルも存在した。
ホンダ NSR250R
ホンダのGPレプリカ。今でも高い人気を誇り中古市場でも高額な車両が多く見られる。グレードにSE、SPがある。 |
ヤマハ TZR250R
ヤマハのレプリカ。後方排気タイプもある。SP、RS、SPRというハイグレードモデルが用意される。 |
スズキ RGV250γ
スズキのレプリカ。ホンダ、ヤマハと同じくV型2気筒エンジンを搭載。上級グレードにSPモデルをラインナップ。 |
ヤマハ RZV500R
ヤマハ究極のレーサーレプリカ。V型4気筒2ストエンジンを搭載した、まさにGPマシンレプリカと言える一台。 |
スズキ ウルフ
RGV250γのネイキッドバージョン。減速比を加速に振っているため、街中でよりキビキビとした走りを実現。 |
ヤマハ R1-Z
1998年の排ガス規制に最後まで残っていた唯一の2ストネイキッドマシン。エンジンはTZR250をベースとしている。 |
カジバ MITO125
現在でも新車で購入できる2ストスポーツ。ドゥカティ916ルックスの125ccとしても有名。装備も外車スポーツらしく豪華だ。 |
アプリリア RS50/125/250
外車2ストスポーツとして最も有名。外車ならではの所有感とパワーを味わえる。RS125のみ現在でも新車で購入できる。 |