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色の重さについて

  ハンサムさんでは測色機による測定データで調色を行っていますが、その行程を特別に見せていただくことが出来ました。今回はその調色過程を大公開しちゃいます!
  ハンサムさんいわく「青や黒は軽いです」とのことで、白をベースに調色していくと塗ったときに青が最後に浮いてくるそうです。「分離まではいかないんだけど、微妙に混ざりきらないというか……それで軽いものが浮いてきてしまう。だからそこまで見なきゃならないんですよ」とのこと。そうして浮いてくる、つまりは軽い色というのはそれだけ効く色でもあるんだそうです。
  例えば白をベースに作っていく過程で一滴で良い青をうっかり二滴混ぜてしまったとしたら、配合量の問題で白を倍の量混ぜないと元の色にはならないワケです。なのでいじればいじるほど量がどんどん増えてしまい、どうにも収集がつかなくなってしまいかねないとのこと。
  いざVNB2に塗るときは色見本に近い調色が施された今回の塗料をベースとして、現物優先で最終的な調色の確認をして塗色を決めていく予定とのことです。それで微調色であっても手を加えた時は、ちゃんと測ってデータ化しておかないと同じ色を作れなくなってしまいます。この、データで残っているという事が補修するときに大事だったりするんです。
  余談ですけど昔は調色後の塗料を小さな缶やビンに取っておきましたが、そういうのはだいたい乾燥してダメになってしまうものなんですよね。

なぜこの時期に塗装の準備を始めたのか?

  さて「なぜこの時期に塗装の準備を始めたのか」をムゼオに聞いてみたので、ここからはそこのところをご覧いただきたいなと思います。

  ムゼオ■塗装するべきボディパーツに関しては大方揃っていて、それに付随するものが若干足りていない程度ですね。ただダメな部分があるので、そういうダメなところをごまかすのではなく、なるべく入れ替えるようにしたいと思っています。

  例えばサビているところはそのままパテを盛ったりしたくないんですよ。後で出てきちゃうのと、それなりにお金と手間がかかるところなので可能な限りやっておきたいというのが理由です。一度組んでしまうと後からサビが浮いてきたとなったら、またバラして全部やり直したり補修をする必要があるじゃないですか。それに補修するとその部分だけおかしくなるのでで。きれば全部やりたい。だけどそれにはお金もかかってしまいます。そういう意味でリスクを減らしたいため、なるべくダメな部分は直しておきたいんです。具体的にはサイドボックスのフタのチリが合わないというのと、フロアパネルの張り替えなんです。でもそれらは塗装を剥いで、部品を修正するなり付け替えるなりした段階でそのまま流れとして塗らないとサビてしまいます。なのであらかじめその前に打ち合わせをして、要するに準備をしておきたいという事なんですよ。

  お金の準備だったり、心構えだったり、それにどういう調整でいくかという目安も立てたい。塗るにあたって色味だったり手順についても相談したい。そうしてハンサム自動車工場との折り合いが付けば、あとはこっちサイドの問題です。バラしたり、チリを合わせたり、費用を工面するといった事をやるというワケです。打ち合わせをした事で手応えはありました。どこまでやるのか、どうやるのか、そしていくらでやってもらえるのか……っていうところの相談をした結果、うまく話がまとまったので先が見えてきました。

  そうなると次は持ち込むタイミングです。これはハンサム自動車工場の受け入れ体制が整う(塗りだすために塗るべきものを広げておくスペースが必要)のを待つ必要があります。こちらとしては塗装に適している春や秋かなと思っていますけど。結局はベスパの専門職ではないので、合間にやってもらうという事になるワケですよ。だからこそハンサム自動車工場側の出来るタイミングで気持ちよく作業してもらいたいと思っています。どちらかと言えばフツウの塗装と比べてオーダー内容が面倒じゃないですか。そういうところまで含めて、今回は特別にやってもらえることになったんです。

塗装が前提のボディパネルなので、長期保管でサビてしまったケースがこちら(写真左)です。ムゼオではキレイにサビを落としてからハンサム自動車工場に持ち込む予定にしていますが、持ち込む直前にサビを落とすようにしないと塗り出す前に再びサビてしまう可能性があります。また塗装に集中してもらうという意味でも、塗るための下準備……例えばチリ合わせ(写真右:サイドパネルのボックスのフタ)などはムゼオの方でやってから持ち込むそうです

調色の難しさ

  レストアのための塗装とは、どうしても特殊なオーダーになりがちです。そのため望む仕上がりを得るためにはどういったオーダーをするかにかかっていると言っても過言ではありません。しかもムゼオとしてはハンサム自動車工場の面倒や負担までカバーしていく事で、より理想的な仕上がりを得るための努力を惜しまないという意気込みが今回の打ち合わせから感じられます。こうした準備や考え方も仕上がりレベルによってはマストなことなのかも知れませんね。

  さて、塗装のタイミングなどはハンサム自動車さんの態勢が整ってからとなるようなので、次回の「旧車レストア編」がいつになるかはなんとも言えません。ですが進展があればすぐにお届けするようにしたいと思います。どうぞお楽しみに!

  塗装のための準備作業も持ち込むタイミングが決まらないと始まらないワケです。なのでまた少しの間だけ更新がおあずけとなってしまいそうな予感です……

それでは次回をお楽しみに!