ベスパで遊ぶを実践 スモールで遊ぶ

  今回は久しぶりの「スモールで遊ぶ編」になります。暦の上ではすでに6月ですが、3月26日に開幕したVespaGP/開幕戦の模様をお届けすることにしましょう!  なんと耐久戦にしてナイトレース、しかも荒天という状況でどんなレースが繰り広げられたのか……。ぜひレポートをご覧ください!!

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大人が本気でハマるVespaGPの2017シーズンが開幕

Vespa スパニッシュモデル

VespaGP Round1/日程:2017年3月26日(日) 場所:サーキット秋ヶ瀬 主催:VespaGP事務局

  少々間が空いてしまっていた「スモールで遊ぶ編」ですが、ターゲットの1つとして想定していたVespaGPの2017シーズンが始動しました。なので、今シーズンはレースレポートも織り交ぜていこうと思っています。そんなワケで2017シーズンの開幕戦レポートをお届け……と、その前に2017シーズンからレギュレーションが変更になっているので、そこを最初に軽く解説しておく事にします。

  まずこれまでのVespaGPについてですが、1クラスのみで上限115ccという排気量だけ守るというシンプルなルールでした。それでも参加者それぞれが乗り方や体重に合わせたセッティングを行い、やみくもに速さを追求するようなことがないようなレースでした。どちらかと言うと気持ちよく走れるセッティングで挑み、それでも皆が上位を狙っていけるような仕掛けとして"予選結果の遅い順に並ぶリバースグリッド"だったり、"速いライダーが秒遅れでスタートするタイムラグスタート"、それに"ウエイトハンデ"などが適用されていました。その結果、ビギナーでも数レース体験すれば上位に絡む事が出来、レースの展開から取り残されてしまうような事がないという点で参加者の誰もが楽しめるレースとして成立していました。

  そして新レギュレーションでは2クラス構成となり、これまで同様のルールが適用されるGPクラスに加え、条件を満たした速いライダーだけのMasterクラスが新設される事になりました。Masterクラスでは排気量上限が102ccとなり、キャブも共通。一応吸排気には手を入れられますが、結果的にテクニック勝負のクラスになる事が想像されます。

  こうした2つのクラスが新レギュレーションでは混走となりますが、表彰はクラス毎の別表彰です。なので表彰台を狙うチャンスが増え、ライダーそれぞれのモチベーションも高まっていくと思われますし、通常クラスでチャンピオンを獲ってタイムも出していればMasterクラスへの昇格もありえるとか。それに予選中1ポイント獲得できるファーステストラップ賞も設定するというので、予選から熱くなることが期待出来るでしょう。そもそもギャラリーも楽しめるレースをやろうという主旨も掲げているVespaGPですから、参加しても観戦しても、これまで以上に楽しめるレースとなる事は確実なのだろうと思われます。

スパニッシュモデル

(株)ベスパ・菊地さん
VespaGPの窓口担当として、分かりやすく対応してくれる菊地さん。参加方法はもちろん、マシン製作のアドバイスだって教えてくれるので、気になる人は一度問い合わせてみてほしい。もちろんショップに行けば、より詳しく教われるハズだ。

スパニッシュモデル
住所◎東京都中央区日本橋浜町3-7-10
TEL◎03-3666-1778/03-3669-5341
営業◎10:00〜20:00(火〜土)/11:00〜18:00(日)
定休◎月曜日・祭日

生憎の荒天下、90分耐久がスタート!

  さて、いよいよここからはレースレポートをお届けします。開幕戦が開催されたのは3月26日(日)でしたが、この日は生憎の雨模様というコンディション。しかも通常はスプリント形式で行われるVespaGPながら、開幕戦は耐久形式×ナイトレースというスペシャルラウンド。雨の中の夜間走行に参加者たちも浮かない顔……かと思いきや、雨でもなんだか楽しそう。どうやら天候がどうだとかより、楽しい1年の開幕のほうが彼らにとって重要であるようです。

  まず練習走行のためコースイン。この段階ではウェットコンディションのコース状況を確かめるように、ゆっくりと、確実なラインや勝負処となるポイントを見極めつつ周回を重ねる参加者達。少し小雨となってきた事もあり、ちょっぴり雨が止む事に期待して空を見上げる者の姿もちらほら……。

  練習走行が終わると、いよいよ耐久レースの決勝が始まります。ここ数年、開幕第1戦を90分耐久レースとしているVespaGPですが、それは肩慣らし的なレースをして1年のスタートを楽しもうという趣旨なんだとか。ちなみに耐久チームの組み合わせは事務局にて厳選して行われるそうです。また、この日は13台のマシンとライダー達が集結。耐久レースには自分のマシンで参加する事が出来るので、当日の参加チームは6チームながら13台のマシンが並んだというワケです。

  そうこうしているとレースのスタート予定時刻が迫ってきています。今回は90分耐久レースなので、スタート形式はお馴染みのルマン式スタート。グリッドはチーム代表によるジャンケンで決めました。ほぼ定刻どおりに日章旗が振られ、6人のスタートライダーが一斉に自分のマシンへと駆け寄り、ついに90分のバトルが始まりました!

チーム「お酒のNAKAMURA」の中村選手

真っ先にコースへと飛び出したのはチーム"お酒のNAKAMURA"の中村選手

◎チーム&ライダー紹介(エントリーリスト)

※自分のマシンで参加するため共通の車両ゼッケンを装着していません

VESPA CLUB+KANAGAWA

河名スウィートレーシング

次第に豪雨の様相を呈し、川が氾濫したようなコース状況に!?

  スタートから20分が経過したころ、この時点のトップで周回を重ねているのは平山選手/佐藤(守)選手組。雨を物ともせずに27周を走り、順調に首位をキープ。27周で同一周回ながら2位を走る中村選手/藤井選手組が後を追う。1周ラップされ、26周ながら食らいつくのは安東選手/和田選手組、吉岡選手/菊地(栄)選手組。これに菊地(信)選手/小野寺選手/佐藤(充)選手組が25周、牧野選手/尾崎選手組が24周で続きます。

  ところが40分経過時点ではオーダーが大きく変動。52周を走る安東選手/和田選手組がトップに立ち、2位には同じく52周を走る菊地(信)選手/小野寺選手/佐藤(充)選手組と続きます。ところが、このころにはコース上が川のような状態と化しています。そうした状況でもライダー達はアクセルを戻しません。この段階で上位2チームを負うのは51周の中村選手/藤井選手組、50周の平山選手/佐藤(守)選手組、同50周の吉岡選手/菊地(栄)選手組、そして47周の牧野選手/尾崎選手組という展開です。

  さらに60分経過時点になると81周を走る中村選手/藤井選手組がトップに立ち、同一周回で安東選手/和田選手組が2位。3位4位には79周を走る平山選手/佐藤(守)選手組、菊地(信)選手/小野寺選手/佐藤(充)選手組。5位には76周を重ねる吉岡選手/菊地(栄)選手組、6位に73周を重ねる牧野選手/尾崎選手組と続く。

  そしてトップと2位が固定のまま80分が経過。中村選手/藤井選手組、安東選手/和田選手組が共に105周。続く3位と4位が60分時点と順位を入れ替え103周で菊地(信)選手/小野寺選手/佐藤(充)選手組、101周で平山選手/佐藤(守)選手組。100周の吉岡選手/菊地(栄)選手組が5位、94周の牧野選手/尾崎選手組が6位というオーダー。

  この段階で残り時間は10分。チェッカーまでわずかですが、ここからドラマが起きるなんてことはなく、80分経過時点のオーダーのまま90分耐久レースはその幕を閉じました。中村選手/藤井選手組は実に120周を走破。同じ120周ながら、惜しくも2位となったのは安東選手/和田選手組。117周を走った菊地(信)選手/小野寺選手/佐藤(充)選手組が3位入賞を果たしました。

2017シーズン開幕戦リザルト

  表彰台後列左から2位:和田選手&安東選手、1位:藤井選手&中村選手、3位:小野寺選手&佐藤(充)選手&菊地(信)選手。前列左から牧野選手&尾崎選手、吉岡選手&菊地(栄)選手、佐藤(守)選手&平山選手

今回はここまで!

  さて、VespaGP開幕戦レポートはいかがでしたか? 折を見て第2戦(スプリント形式)のレースレポートもお届けする予定です。もしも「ちょっと興味が出てきたぞ」なんて人がいたら即問い合わせてみてほしいですし、マシン製作のいろはについてだったら「スモールで遊ぶ編」の過去記事を読み返していただければベース車の事から改造メニューまで参考になるものがあります。ぜひご覧ください!

Vespa スパニッシュモデル

90分が経過してチェッカーが振られると、6チームが順次ゴールラインを通過していきました。これだけの荒天だったこともあり、転倒こそありましたが、大きなクラッシュやケガ人はないまま開幕戦を終えることが出来ました。皆さんお疲れさま!

それでは次回をお楽しみに!