BBB MAGAZINE

  • 大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!

    2017.10.02 / Vol.40

    ワールドワイドにベスパでRUN #1

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    隅本辰哉

    • 撮影

    土田和寛

    • バイク

    Vespa

寄稿者:Vespa Club TOKYO・土田和寛 代表

世界で最も有名なスクーターでもあるベスパですが、そのベスパが生産されていた地域を中心に"世界をベスパでツーリングしちゃおう!"という目標を掲げているのが、ベスパクラブ東京の代表を務める土田さん。そんな土田さんから「過去のツーリング体験を寄稿したい」との連絡を受け、"ワールドワイドにベスパでRUN"が実現。
まずは手始めに今夏行ってきたばかりだという、韓国ツーリングの前編からお届けしちゃいます!

韓国でレンタルツーリングにチャレンジ

ソウル市内
右側通行で日本とは違うナンバープレートや
道路標識に目がとまる......そうここはソウル市内

冒頭で触れていますが、ベスパクラブ東京の土田代表(以下、土田さん)から「大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!」にツーリング記を寄せていただく事になりました。土田さんによると「以前、台湾を訪れた際にそのおもしろさに気がつきハマってしまいました。それ以来、ベスパが生産されていた国に的を絞って訪問するようにしています。そうした訪問国ではベスパを通して出会った現地の方々との交流を深めたり、その国の食べ物や文化などに触れたりしながらベスパでのツーリングを楽しんでいます」との事。
土田さんの言うおもしろさとは、ベスパというモーターサイクルを通じて世界中の人たちとその時間を共有し交流を深められる事なんだそうです。そしてその事は、実は世界中のベスパ乗りの間で共通の認識だったとも。さらに、そのおもしろさを教えてくれたのもまたベスパに乗る仲間たちだったそうです。
「私自身も時折海外に出向きますが、海外の方が日本・東京を訪れる際に私個人やベスパクラブを通じてコンタクトを取るベスパ乗りも多くいます。対応可能な時であれば私の知り合いの方々にも参加や協力をしていただき、私が普段日本国内で生活しているのと変わりない食事やツーリングを楽しんでいただきながら、東京を案内したり様々な体験をしていただいて交流を深めています」と言う。......そう、土田さんは海外ツーリングを楽しむのと同時に可能な限り世界のベスパ乗りを迎え入れ、自分が海外で体験したように日本を訪れるベスパ乗りに"時間を共有し交流を深める"ための手助けも積極的にしているというワケです。
さてさてここからは、そんな土田さんの一番最近のトピックをご紹介していきましょう。そのトピックとは、韓国・ソウルをレンタルベスパでツーリングしてきた事なんだそうです。日程は今夏2017年7月15日〜17日で、ソウルを中心にツーリングの計画を立てたと言いますが......。
(以下は土田さん自身に寄稿していただいた韓国ツーリングレポートの前編になります)

Vespa Rally Tokyo
Vespa Rally Tokyo参加者

左写真)ベスパクラブ東京では、毎春ベスパ乗りとベスパが好きなスクータリストとともに都内を巡る"Vespa Rally Tokyo"というイベントを開催しています。その際、先頭に立って参加者を牽引するのが土田さんです/右写真)今年の"Vespa Rally Tokyo"には外国人ゲストも参加。左から順にスタス・コルチホフさん(ロシア/サンクトペテルブルグス・ベスパクラブ)、クロイドン・ガスケルさん(日本/ベスパクラブ熊本)、土田さん(日本/ベスパクラブ東京・代表)、レオパルド・ハンバーガーさん(ドイツ/SIPスタッフ)、ファビアーニ・フランチェスコさん(日本/ピアッジオグループジャパン代表)

韓国のベスパ事情

韓国のベスパ
ソウル市内各所で近年のベスパを目にする機会があり、この写真のように止まっていたり、もちろん走っていたりする姿だって目にするくらいオーナーさんが多いようです

日本のお隣、韓国。東京から飛行機を利用して、約2時間半で首都ソウルに行く事が出来ます。塩味の利いた韓国海苔、赤いパッケージの辛ラーメン、キムチにカルビにサムギョプサル、そしてプルコギにチヂミ......などなど、日本でもおなじみの韓国料理が思い浮かぶ事でしょう。そんな韓国ですが、じつはかつてこの国にもベスパの生産工場がありました。「韓国製のベスパ?」と思う方も多いでしょうけど、1980年代にP125Eというモデルが生産されていたそうです(なかなか現車にお目にかかる機会がないばかりか、資料的なものもなかなか出まわらないため、写真でお見せできないのが残念ですが......)。
そんな韓国でも近年は輸入販売が安定し、ソウル市街を中心に街中でベスパを見たりすれ違ったり追い越されたりする機会がある国だったります。

出発前の準備・下調べ

ソウル駅前に駐車しているベスパ
ソウル駅前に駐車しているベスパ
駐車に対する取り締まりはあまり積極的じゃないのかも

さっそく「いざ! 韓国へ!!」と行きたいところですが、出発前にツーリングの準備をしていかなくてはなりません。自分自身のスケジュール調整、フライト、ホテル、現地での移動手段、ツーリングの目的地にそのルートなどはマストです。そしてどこへ行くにも、歴史的背景や社会情勢について下調べをしてから出かけます。
まずは旅行のメインであるツーリングから。ツーリングに必要で一番大事なものと言えば、自分が乗るためのバイクです。韓国であれば普段愛用しているバイクでもフェリーに乗って簡単に行く事が出来ますが、今回はスケジュールの都合もあって現地でレンタルバイクを利用する事にしました。
実は出発の半年以上前からYuMin Leeさんという、現地で日本語が話せる元ベスパオーナーの方とコンタクトを取り始めていたんです。YuMinさんと連絡を取り合って、なんとかベスパをレンタル出来るようになったところで飛行機とホテルの予約を始めます。バイクの手配も、初めはインターネットでソウル市内のレンタルできるお店を探していました。ベスパ以外なら予約出来るお店は見つかりますが、慣れないハングルという言葉の壁もあり、ベスパをレンタル出来るお店がなかなか見つかりませんでした。ツーリングを楽しむだけなら他の車種でも構いませんが、目的はベスパで巡る旅なので車種はベスパに絞っていました。またいつもと同じベスパに乗れるなら、扱いや操作、使っているアクセサリーにも困る事がないというメリットがあります。
ここで私のツーリング計画を嗅ぎ付けた知り合いのベスパ乗りも興味が沸いたようで、このツーリング旅に合流する事になりました。彼は巌さんという方で、以前のベトナム旅でも現地合流していっしょに現地のバイクを見て回った方です。今回の旅ではツアーなどで申し込んだりせず、それぞれのスケジュールにあったフライトやホテルを予約をしていきます。
今回の日程は7月15日〜17日と、日本では3連休に当たります。この時期だと深夜に飛ぶフライトがLCCで見つかったため仕事終わりに都内の空港から出発し、帰りも深夜便を利用して現地でフルに動けるフライトを予約しました。そして宿泊は公共交通機関も利用しやすく、位置がわかりやすいソウル駅付近のホテルに決定です。
次に現地でのプログラムを考えていきます。2泊3日の旅程でメインを2日目のツーリングとしつつ、前後にディーラー巡りや気になるカフェを訪れたりしていくスケジュールです。特に初めての土地という事もあり、あまり遠くへは行かずに、なおかつ見どころのある目的地を探していきました。ソウル近郊までカバーする地図でおおよその方角と距離を決め、韓国旅行の情報サイトで観光スポットを探していきます。そうして南側エリアの片道100km以内の範囲で探してみて、水原(スオン)というエリアの世界遺産でもある水原華城、水原郊外の韓国民俗村を訪れる事にしました。ちょうど片道50㎞〜60kmほど。なので道に迷ったり、寄り道したり、各スポットでゆっくりしても十分帰ってこれるプランが組み上がっていきました。

記念写真
今回の韓国ツーリング旅でごいっしょした巌さん(左)と、レンタルの手配などをしていただいた韓国在住のYuMinさん(右)とで記念写真をパシャリ!
現地の標識
現地の標識だってある程度は覚えておく必要があります。韓国では日本と同じ表示やイラスト表示なので、ハングル語でもすぐに理解する事が出来ます

ツーリングに欠かせない地図とナビ

地図
ナビは使えなくとも走行中に確認できる地図は、ツーリングにはマストです。スマートフォンを見やすい位置にセットして、今回のツーリングはなんとか乗り切りました。表示されているのは、ちょうどソウル市内へ戻る道中の画面です

実は韓国という国は、定番の地図アプリに含まれているルート検索やナビゲーションが使えないのです。現地の道路写真も場所によってはぼかしが入っていたり、すっぽりと抜けていたりしています。これは現在の社会情勢を踏まえて、国家安保を理由に様々な制限がかかっているためとの事です。
そのため現地でルート検索ができる地図アプリを、事前にダウンロードしておきました。GPSと連動してのナビは出来ませんが、タクシールート検索や日本語(カタカナ)で検索できるものなので、現地では役に立ってくれるハズ。モバイルWIFIも予約を済ませ、国際免許の用意だって万全です。

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