HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ ジャズ(1986年モデル)の基本情報

ロー&ロングの本格的なミニアメリカン「JAZZ・ジャズ(AC09)」

当時、「ゼロハン」と呼ばれていた50ccクラス。1980年代半ばは2スト、4ストのゼロハンモデルが数多く存在し、後に大人気となった12インチのミニレーサーレプリカが登場したのもこの頃である。そんな中、モンキーをはじめとした4ストミニバイクを得意とするホンダが登場させたのが、ミニアメリカンのジャズ・JAZZ(AC09)である。同じミニアメリカンではヤマハのRX50スペシャル、スズキのマメタンなどもあったが、ライバル車はカワサキ初の4スト50ccであるAV50になり、AV50も早々に販売終了となるため、ジャスが唯一のミニアメリカンとなる。

すでにスーパーカブやモンキー、ゴリラ、シャリィ50、ベンリィCD50で定評のある4ストOHCエンジンを搭載し、4速ミッションのセルなし。スーパーカブの140km/リットルには及ばないが、110.5km/リットルの高燃費を誇った。大きく寝かせたフロントフォークにより、1325mmの超ロングホイールベースを実現し、600mmの低いシート高と相まって、まさに1990年代や2000年代に通じるロー&ロングなスタイリングとなった。これに、ティアドロップタンクやリアのディッシュホイール、シーシーバー風のナンバーステーといった装備が加わり、アメリカンのポイントを確実におさえていた。

スティード400(NC26)の爆発的な人気をうけ、スティードと同様のカラーリングとしたモデルも発売されたが、大きな変更は受けず、1995年にマグナフィフティ・マグナ50(AC13)が発売された後も継続ラインアップ。マグナ50はジャズと趣が異なるアメリカンのため、この2車種でミニアメリカンを独占する形となる。2000年にはジャズが販売終了となるが、その後も中古市場では若者に人気でカスタムパーツも豊富。往年のスタイルで気軽にアメリカンを楽しみたいならジャズの他に選択肢はないと言えるだろう。

  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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