HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ デスペラード400ワインダー(VK52B)(1999)の基本情報

短命で終わったチョッパースタイルアメリカン「デスペラード400ワインダー(VK52B)」

1996年のバルカン400クラシック、1997年のシャドウ400(NC34)、1998年のドラッグスター400クラシックと年々クラシックモデルが増えていったアメリカン。スズキのみ独自の路線を辿り、キャストホイールに倒立フォークを採用したデスペラード400&ビキニカウルを装備したデスペラード400Xをラインアップし、性能やスポーツ性を強調したアメリカンとした。クラシックスタイルの流れの中、その流れに逆らうかのようにデスペラード400を一新。スディード400やドラッグスター400に近いデスペラード400ワインダーを発売した。一番の違いはフロントまわりである。φ41mmの倒立フォークは正立フォークに、16インチのキャストホイールは19インチのスポークホイールに、130/90-16の太いタイヤはスティード400やドラッグスター400と同サイズの100/90-19となった。外観はブラックを主体とし、各部に結晶塗装を施す等シックな雰囲気とすることで、ベースのデスペラード400とはまったく異なる車種と思える程シンプルなチョッパーモデルに仕上がっている。異色のモデル、アメリカンの中でも異端児的なデスペラード400・デスペラード400Xから、シンプルで「普通」のアメリカンに逆行したかたちのデスペラード400ワインダーだが、その斬新さに欠けたからか、短いラインアップ期間で販売終了となる。その後に続いたのは、人気のクラシックモデルの流れを受けたイントルーダークラシック400である。2005年にはデスペラードのコンセプトを受け継いだブルバード400が登場するが、やはりファットタイヤでスポーティーなイメージ。近年のチョッパースタイルとなるとデスペラード400ワインダーとなってくる。台数は少ないが、スディードやドラッグスターはちょっと・・・という拘り派にピッタリのアメリカンと言えるだろう。

  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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