HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ SV650(1999年モデル)の歴史

SV650・SV650S(VP52A)/1999年4月(平成11年)

ほぼフルパワー仕様に近いまま登場。輸出仕様のφ39mmに対し、SV400と同様のφ36mmキャブを採用したが、最高出力は1psダウンの70psにとどめられ、出力・トルクともに低い回転域で発生するようにリファインされた。アルミトラスフレームや足回りなど基本的な車体構成はSV400/Sとほぼ同一で、フロントブレーキがφ290mmのダブルディスクに強化されている点が異なる。1997年のTL1000S(VT51A)、1998年のTL1000R(VT52A)のコンセプトとノウハウを持ち込んで登場したものの、もともと日本は600ccクラスの人気がいまひとつだったこと、TL1000S/Rの存在があったことなどで、すぐにラインアップから外れることに。しかし、TL1000S/R後継モデルとなるSV1000/SV1000S(VT54A)と兄弟車種として、2003年にフルモデルチェンジし輸出モデルでは継続販売された。2008年に同系エンジンを搭載したグラディウス650・グラディウス650ABS(輸出)が2009年モデルとして登場したが、SV650・SV650Sも併売されている。

グラディウス650・グラディウス650ABS/2008年(平成20年)

同系エンジン搭載モデルとしては2003年のV-STROM650・V-ストローム650(DL650)と、この輸出モデルのグラディウス650が挙げられる。個性的なフロントマスクを作り上げているヘッドライトや、タンク、シートなど有機的な新しいフォルムを採用し、ファッションとのコンビネーションを意識したカラーリングとしたのが大きな特徴。エンジンはSV650をベースに低中速域のトルクを向上。スチール製トラスフレームとアルミキャスティングのプレートを組み合わせたフレームは、適度なしなりと剛性を併せ持ったものとなっている。フロントφ290mmディスク&2ポットキャリパー、リアφ240mmディスク&シングルピストンキャリパー、φ41mmの正立フロントフォーク、リアのリンク式モノショックに加え、フロント3.50-17、リア5.00-17のホイールで足回りは必要十分。2009年12月にはグラディウス400ABSが国内モデルとして発売される。
  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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