HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ RF900Rの基本情報

ミドルクラスのボディーにリッタークラスのエンジンを搭載したツアラー「RF900R」

1990年代の初めといえば、国内でのオーバー750ccが解禁となり、それまで輸出モデルのみだったリッタークラスが続々と登場した。同時に、ネイキッドが流行し始めたことから、CB1000SF、ゼファー1100が登場したのもこの時期にあたる。また、国内モデルとしても登場したCBR1000F、輸出モデルのZZ-R1000といったフルカウルのスポーツツアラーもにわかに注目されており、この傾向は400ccや600ccといったミドルクラスも同様だった。そういったツアラーの流れを受けて登場したのがスズキ・RF600RやRF400Rであり、このボディをベースに新開発の937ccエンジンを搭載したRFシリーズのフラッグシップがRF900Rとなる。

400、600、900の外観上はとてもよく似ており、違いと言えばサイドカバー部のダクトの有無、グラブバーの形状、マフラーの大きさなどで、アンダーカウルに「900」の文字がなければ区別がつきにくい。フレームはRF600R/RF400Rをベースに補強を加えた、プレス鋼板のダイヤモンドタイプで、φ43mmの正立フロントフォーク、アルミスイングアームといった足回りが組み合わせられた。フロントブレーキはφ310mmのローターに、ニッシンの4ポットキャリパーが装着され、RF400Rよりもグレードアップされている。

エンジンは新開発の937ccのRF900R専用で、フルパワー仕様の135psに対して国内モデルは89psにデチューンしたもの。GSX-R1100からそのまま流用とか、RF600RやGSX-R750系のスケールアップではないところが特徴的である。これが要因なのか、後継モデルが登場しなかったのもまた特徴で、RF900Rは1999年輸出モデルで終了。その後、RF900Rのエンジンを流用した派生モデルも存在しない。

  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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