HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ GSX-R750の歴史

GSX-R750R(GR79C)/1989年(平成元年)

ホンダVFR750R・RC30、ヤマハFZR750R・OW-01に続くスズキのリアルレーサーレプリカがGSX-R750RK(GR79C)となる。世界選手権の耐久レースのワークスマシンと多くの部品を共通とし、基本スペックも同一に設定。キャブはクラス最大φ40mmのスリングショット。エンジンはクランクシャフト、コンロッドをワークスと同一、チタンバルブやクロスミッションも装備した。タンクはアルミで、ワークスマシン比で2kg軽量化。ワークスと同等の強度を誇るフレーム、サブフレーム付きのスイングアームなど、限りなくレーサーに近いレプリカだ。ポジションはスタンダードと変わりないが、それでも前傾がきついレーサー同様のもの。レベルの高いサスとフレームのおかげで、高速コーナーでは高い安定性を発揮する。スタンダードのGSX-R750K(GR77C)との見た目の違いはシングルシートと右1本出しマフラー、スイングアーム、フロントブレーキディスク等だが、エンジンをはじめ細部もかなり異なる。165万円の500台限定発売。

GSX-R750L(GR7AC)/1990年(平成2年)

ワークス直系の技術で熟成された油冷DOHC4気筒のエンジンは、GSX-R750K(GR77C)と大幅な違いはないが、加速応答性を重視したロングストローク化や、新設計の吸排気ポート、ニュースリングショットキャブの採用、1本出しとなったマフラーなど、限定車GSX-R750RK(GR79C)のメカニズムが随所に活かされている。注目すべきは、クラス初の倒立フロントフォークの採用で、ミシュランのハイコンプ・ラジアルタイヤや、アルミ製ステアリングダンパーも標準装備された。フロントフォークは圧側12段、伸側12段の減衰力調整機構が付き、リアサスはタンク別体クッションユニットを採用し、スプリングイニシャル無段階、圧側12段、伸側4段の調整が可能。GSX-Rの特徴とも言えるアッパーカウルは耐久レーサーからフィードバックされるデザインで、2眼式のヘッドライトはガラスレンズタイプを採用。同じGR7ACのGSX-R750LとGSX-R750Mが油冷エンジン最終となる。
  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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