HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~
スズキ DR250R(1995年モデル)の歴史
DR250R(SJ45A)/1995年
標準のDR250S(SJ44A)、車高調整機能を備えたDR250SHC(SJ44A)、車高調とセルを装備したDR250SHE(SJ44A)をラインアップした前タイプからフルモデルチェンジ。シリーズ初の250cc専用設計で、同じ油冷ながらDOHCとなった新設計セル付きエンジンは31psとライバル車を上回る出力を誇った。同じく新設計のセミダブルクレードルフレーム、フロントは新設計のカートリッジタイプのφ43mm正立フォーク、リアは別体式タンク付きニューリンクサスを装備。シート高が4cm低い低車高タイプもラインアップ。当初アナログメーターだったが、1996年に多機能デジタルメーターに変更。2000年にはキャブをTM28からBSR32へ変更し、新排ガス規制に適合。キックを標準装備した。また、ライトはエンジンが始動してから点灯する方式に変更されている。DR250Rは2000年2月発売モデルが最終。
ジェベル250GPS(SJ45A)/1998年
DR250R(SJ45A)をベースにφ200mmヘッドライト、クラス最大の17リットルタンク、大型ナックルガード、リアキャリアを標準装備し、長距離ツーリング、林道ツーリングを想定したジェベル250XC(SJ45A)が1996年に登場。ライバルのバハやレイドと差別化を図るべく、さらにバイクとしては世界で初めてGPS(汎地球測位システム)を装備したのがジェベル250GPS(SJ45A)だ。人口衛星の信号により現在地の情報を掴み、目的地までの方向や直線距離、現在地などを表示してくれる。40mm車高の低い低車高仕様も設定され、ツーリングを楽しく快適に行うための専用モデルとなっている。2010年代ではナビ搭載のバイクもラインアップするが、1990年代後半では非常に珍しい。ジェベル250GPSは短命で終わるものの、ベースとなるジェベル250XCは2006年発売モデルが最終で、比較的息の長いモデルとなった。
- このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています
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