HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ ヴェクスター150(1994年モデル)の基本情報

125ccクラスの車体で高速走行可!の元祖的存在「ヴェクスター150(CG41A)」

大柄な250ccクラスのビッグスクーターではなく、125ccクラスのコンパクトボディーで高速道路も走行可能。そんなモデルが2012年に入り続々登場している。PCX150(KF12)、マジェスティS(SG28J)、バーグマン200(CH41A)等がそうだ。このような「中間層」は1990年代にも存在し、スズキのヴェクスター150(CG41A)やアヴェニス150(CG43A)をはじめ、同じ150ccのシグナスGT(4DH)がラインアップしていたのだ。

その中でもヴェクスター150(CG41A)は、1994年にヴェクスター125(CF42A)をベースに兄貴分として登場し、一度生産終了となったが、2006年に再登場している異色のモデルである。1999年に登場したアヴェニス150(CG43A)が39万9000円とやや高額だったため、安価なヴェクスター150は継続販売すべき、ということだったのだろうか。スペック的には空冷SOHC2バルブで13psと、ヴェクスター125の12psとわずか1psしか変わらないが、少しの排気量の違いだけで高速道路を走行できるメリットは大きい。

152cc空冷エンジンは加速ポンプ付きの専用設計キャブを装備し、低速から高速まで力強いパワーを発揮。フロントはφ30mm径のテレスコピック式フォークを採用。ブレーキはフロントにφ180mmディスク、リアに機械式トレーディング式ドラムを採用。106kgの軽い車体のおかげで、他のビッグスクーターにはない軽快な走りを実現している。2007年にはSBS専用パールブラック限定車300台も登場した。スカイウェイブ250シリーズが好調の中、カタログ落ちしつつも再登場したヴェクスター150は、このクラスが今後増えることをある意味予見していたのかもしれない。決して台数が多い方ではないが、ビッグスクーターは大きすぎるという方に最適な1台である。

  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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