HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ CBR600F(1999年モデル)の基本情報

600ccクラス唯一のオールラウンド・スーパースポーツだった「CBR600F(PC35)」

1990年代に入りオーバーナナハンが解禁になると、少しずつリッタークラスの国内モデルも充実し、1996年から大型二輪免許が教習所で取れるようになると、ますます大型クラスが活気づいていくことになる。そうすると「中途半端」な存在になってきたのが、それまでのフラッグシップだった750ccクラスである。せっかく大型に乗れるようになったのだから、できるだけ大きなバイクに乗りたいというのが普通の心理。400ccや750ccを飛び越して、いきなりリッタークラスへという流れができあがった。しかし、日本人にジャストフィットなのは750ccクラスのバイクであり、当時、数少ないフルカウルモデルのひとつだったのがCBR600F(PC35)だった。

海外モデルでは「普通」の600ccクラスだが、日本国内では需要がないためラインアップもなし、といった状態。唯一のライバル車と言えば、ワンクラス上のGSX-R750(GR7DA)くらいで、逆輸入車を除けば選択肢がなかった。だからこそ、CBR600Fシリーズはラインアップし続けたのだろう。1999年でモデルチェンジしPC35型になると、アルミフレームやレーシーな外観で一新。フルパワーの輸出モデルは110psにアップした。2001年にはFI化され、外観は兄貴分CBR954RRのようなスーパースポーツ然としたものに進化。初期のツアラー寄りから、完全にレプリカ寄りになったのだ。

こうして「CBR600シリーズ」は、CBR600F(PC25・PC31・PC35)、CBR600F4i(PC35)からCBR600RR(PC37・PC40)と進化し、2014年4月のCBR650F(RC83)へと4気筒CBRは受け継がれていくのである。環境問題等もあり、250cc、400ccの「CBR」は4気筒ではなくツインやシングルとなってしまったが、大排気量のCBRは4気筒で存在し続けて欲しいものだ。

CBR600F(PC25・PC31・PC35)、CBR600F4i(PC35)からCBR600RR(PC37・PC40)と進化し、2014年4月のCBR650F(RC83)へと4気筒CBRは受け継がれていくのである。

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