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伝説の「ジャジャ馬マシン」マッハ・シリーズ
常に世界最高速を意識していた「KAWASAKI」が、『パワー至上主義』の北米のニーズに合わせて開発されたマッハ・シリーズ。その特徴はなんと言っても「2サイクル3気筒」という特異なレイアウト。当時は『2気筒モデル』が主流であったが、各気筒が小さく、冷却効果・振動軽減・ミッション等の小型化が出来る、という技術的な優位性から「2サイクル・ピストンリードバルブ・3気筒」が採用された。実は、「2サイクル・ロータリーディスクバルブ・2気筒」案も同時に開発が進められ、実際に両案ともに良好な開発結果が得られていたのである。しかし、最終的には、革新的な技術性と斬新なデザイン性を共にアピール出来る「2サイクル・ピストンリードバルブ・3気筒」案が採用されたのである。
『マッハ』は500SS マッハ3(H1)をはじめ、750SS(H2)、400SS(S3)、350SS(S2)、250SS(S1)と多くのバリエーションがあった。前衛的でハイパワーなマシンの登場は、多くのライダーを魅了したが、皮肉にもその『パワー至上主義』がゆえに「速いが、曲がらない、止まらない」「決しておせじにも乗り易いとは言えないマシン」等々と評されてしまう。しかも、後に生み出された名機「Z1」の登場が追い討ちとなり、次第に時代の波(=空冷4サイクル4気筒)に呑まれ、短命に終わってしまった。しかしながらマッハ・シリーズは、「マッハ」の基本レイアウトのはそのままに、400SS・250SSを1976年より「KH400」「KH250」と名を変えながらも、80年まで生産されていたロングセラーでもある。
確かに短命に終わった機種ではあったが、あのロケットのような加速と、無骨な空冷フィンが奏でる金属的なエキゾーストノートは、マッハでしか味わえない異次元の世界だ。また、手に負えない「ジャジャ馬」を飼い馴らす事は、ある意味『バイク乗りのステータス』ではなかろうか?また、近年でもカワサキは「4ストマッハ」としてザンザスやZ1000を世に送り出しているほどでもある。
狂おしいほどに愛しい加速感の代名詞=『マッハ』は、今なお多くのライダー達を魅了し続け、マッハに戦いを挑む漢たちは後を断たないであろう…
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