
RZ125(1982年5月)で、125ccクラスに確固たる地位を築いたヤマハ。その後のRZ125S(1983年4月)、RZ125(1985年4月)でも人気が薄れることはなかった。高いポテンシャルでサーキットにおいても無敵の存在だったが、さらに進化、発展して登場したのがTZR125(1987年4月)だ。RZ125に比べ70%の剛性アップが図られたスチール製デルタボックスフレームに、YPVS装備のクランケースリードバルブエンジンを搭載。TZR250(1KT)と共通のピストン、ピストンリング、コンロッドを採用し、パワージェットを装備したVMキャブの効果もあって、シャープでピックアップ特性の優れた出力となっていた。湾曲した独特の形状のエキパイ部を持つ、レーサータイプのチャンバー一体式マフラーが当時としては特徴的だった。
イタリア・ベルガルダヤマハ製のフルカウルを装備したTZR125が500台限定で発売されたのが1988年2月。ヨーロッパ向けにラインナップされていたモデルで、TZR250同様のスタイリッシュな外観が人気となり、この年の11月には2度目の500台限定販売が行われたほどだった。
翌1989年にはマイナーチェンジ(3TY)。フロント17インチ、新パターンのチューブレスタイヤ、ワイド化された中空キャストホイールを採用。ジオメトリーの変更等を受け、安定したハンドリング特性となった。フロントブレーキはディスク径が245mmから267mmに大径化し、キャリパーもサイズアップ。同時に、リア側がディスク化された。エンジン自体のパワーアップはなかったものの、CDI点火に変更され点火時期を正確に検知。排気タイミングのコントロール精度を高め、広域で有効的にパワーを使える特性となった。車体・エンジンをトータルして、扱いやすさを熟成させたといってもいいだろう。125ccクラスの低迷で、1990年代半ばには姿を消したが、常にライバル車の一歩先を行く存在だった。
| 型式 | 2RM | エンジン | 水冷2サイクル単気筒 |
| 全長(mm) | 2020 | 排気量(cc) | 124 |
| 全幅(mm) | 695 | 最高出力 | 22ps/10000rpm |
| 全高(mm) | 1100 | 最高トルク | 1.7kg-m/8500rpm |
| シート高(mm) | 760 | 変速機 | 6速 |
| 乾燥重量(kg) | 108 | 始動方式 | キック |
| 燃料タンク容量(L) | 12 | ブレーキ形式(前/後) | ディスク / ドラム |
| タイヤサイズ(前/後) | 前:90/90/-16 後:100/90-18 | ||
RZ125 1982年 エンジンはYEIS(ヤマハ・エナジー・インダクション・システム)で低燃費と低中速トルクを強化。RZの血統を受け継ぐピュアスポーツマシン。1983年にはカラー変更とミニカウル装着で、車名はRZ125Sに。1985年モデルは吸排気デバイスのYPVSとYEISを採用し、チャンバータイプのマフラー、フロント16インチホイールと対向ピストンキャリパーを装備した。 |
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TZR125(2RM) 1987年 クランクケースリードバルブエンジンを、デルタボックスフレームに搭載。クラッチはDT200Rと同容量に強化された。RZ125の後継車、フルモデルチェンジ車といった感じだが、そのポテンシャルの違いは他車種を圧倒。あえてカウルレスなところが挑戦的だった。 |
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TZR125(2RM) 1988年 イタリア・ベルガルダヤマハ製のカウルを装着したモデル。従来のTZR125より4万9000円高で、500台が限定販売された。TZR250を彷彿とさせるスタイリングで人気となり、この500台は完売。同年の11月には再度500台限定で発売された。基本的なスペックはノンカウルのTZR125(2RM)と同じ。 |
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TZR125(3TY) 1989年 フロントまわりの変更のほか、ホイールをワイドリム、中空3本スポークとし、サイズは17インチとなった。リアにディスクブレーキを採用。1992年モデルでフレームがブラックに。スイッチボックスとメーターまわりのデザインも一新された。1994年はカラー変更のみ。 |
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| ※車名または写真は詳細ページにリンクしています。 ※このページは(株)ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています。 |
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