HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ヤマハ YB-1 FOUR(1996年モデル)の歴史

YB-1(F5B)/1996年(平成9年)

2ストのビジネスモデルとして、YB125やYB90といった兄弟車もラインアップしていたYBシリーズ。しかし、他メーカーよりも先にバックボーンタイプは終了。唯一残ったのが末弟のYB50(F5B)で、これをベースに当時流行したレトロなイメージに仕上げたのがYB-1となる。ロータリーバルブの2ストエンジンや、ロータリー式のミッションはそのままに、ロングシートやセミアップハンドルを採用し、タンクの形状の見直しにより、SRシリーズを彷彿させる美しいデザインとなった。また、ボルトオンタイプのダウンチューブも装備するなど、ライバル車の一歩上をいく仕上がりで、コレダシリーズの4.5psを上回る、4.6psのパワフルさも相まって、中古車の人気、台数はベンリィ50S、コレダスポーツ50より上だ。ただ、スクランブラー(オフロード)スタイルのバリエーションモデルが追加されなかったのが残念である。

YB-1 FOUR(UA05J)/2000年3月(平成12年)

排ガス規制対応のため、2000年にモデルチェンジ。タウンメイト50系の空冷4ストSOHCエンジンを搭載し、4スト化することで継続ラインアップとなった。めっきマフラー、めっき仕上げのエアクリーナーカバー、エンドストッパー形状のシングルシート、専用ポジションのハンドルバーを採用し、ライト、フェンダー、バックミラーなどもめっきでYB-1のおしゃれなレトロスタイルはそのまま継承。一方で、リターン式のシフトや、110mmから130mmに大径化された前後ブレーキ、格納忘れ防止機構付きサイドスタンドなどの採用で、機能面も充実している。大きな変更もなく、カラーリング変更を受けた2005年9月発売モデルがその後もラインアップし、ついに生産終了。長年続いたYBシリーズに幕を下ろすことになる。ベースとなっているビジネスモデルのYB50(UA05J)も同時期に終了となる。
  • このページは株式会社ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています

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