HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

カワサキ W400(2006年発売モデル)の歴史

650RS・W3(W3F)/1973年

1966年に登場したW1は、1968年のW1Sでツインキャブとなり、1971年のW1SAで大幅なマイナーチェンジを受け、左チェンジ、右ブレーキ、1ダウン3アップへシフトパターンが変更された。1972年の後期型から、左右エキゾーストパイプを中間で結合させることによる出力特性の向上や、サイレンサーの容量増大による音量の低減など、「ダブワン」も年々熟成化が図られた。1973年2月、650RS・W3が発売。フロントフォークに750SS・H2と共通のアウターチューブを採用。カワサキ初のダブルディスク化が図られ、シングルディスクだったZ1やZ2以上の足回りとなった。1974年12月で販売終了。1999年のW650まで長い空白となる。

W650(EJ650A)/1999年

往年のバーチカルツイン「ダブル」のネーミングを冠し、ネオレトロモデルとして登場。ベベルギヤ(傘歯車)とシャフトによってカムを駆動させる空冷SOHC4バルブ並列ツインは、クランク前側に一軸バランサーを持つことで、低中速回転域では適度な鼓動感を確保、高回転域では不快な振動をキャンセルするという現代的な一面もある。造形にもこだわった美しいエンジンに加え、エキパイ、キャプトンマフラーなど、関連パーツの質感やデザインにも徹底的にこだわっている。ダブルクレードルフレームにフォークブーツ付きのφ39mmフロントフォーク、前2.15-19、後2.75-18サイズのスポークホイールを組み合わせ、ハンドルはアップとローの2種類が選べた。2008年生産終了。

W400(EJ400A)/2006年

1999年に登場したW650のボアをそのままに、ストロークダウンしたエンジンを搭載したW400。デザイン面はW650とほぼ同一で、サイドカバーの「W400」の文字がなければ見分けがつかない。キャブはW650のCVK34対しCVK30を装着。フロントフォークやリアショックのストローク量は10mm短縮され、シートの厚みを薄くしたことで、シート高はW650の800mmから35mm低い765mmとなった。また、ハンドルはグリップ位置で約25mm低く、幅は50mm狭いサイズとなり、インチパイプではなくφ22.2mm径パイプを採用した。車格・ポジション的にコンパクトになり、小柄なライダーでも安心して乗れ、バーチカルツインの鼓動を楽しめる。2008年生産終了。
  • このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています

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