HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ ベンリィ50S(1996年モデル)の基本情報

1960年代のスポーツモデルを再現したレトロ50cc「ベンリィ50S(CD50)」

1990年代中期からのレトロ系の流れは50ccのミニバイクから波及しはじめたと言ってもいいのではないだろうか。ヤマハはYB50(F5B)ベースのYB-1(F5B)、スズキはK50(K50)ベースのコレダスポーツ50(K50)とコレダスクランブラー50(K50)を発売。どちらもビジネスモデルをベースとしたレトロモデルで、このような往年の名車を復刻させるスタイルは、後に他の排気量カテゴリーへも広がっていくことになるわけだ。ヤマハ、スズキに並んでホンダが登場させたのが、ベンリィCD50(CD50)をベースとしたスポーツタイプのベンリィ50S(CD50)と、スクランブラータイプのベンリィCL50(CD50)になる。

昔のスポーツモデルSS50の雰囲気を醸し出すベンリィ50Sは、小振りなサイドカバー、セミロングタイプのシングルシート、セミアップハンドル、シルバーの前後フェンダーなどを採用し、お洒落に乗りたいというこの頃のニーズを見事に捕らえた。T型のバックボーンタイプのプレスフレームに搭載されるのは、スーパーカブ系の4速、空冷4ストSOHC単気筒エンジン。1999年には新排ガス規制に適合し、その後もMFフリーバッテリーや戻り忘れ防止機構付きサイドスタンド、パンク防止のタフアップチューブを採用するなど、各部の熟成を図っていった。

同時に登場した兄弟モデルのベンリィ90S(HA03)はひと足先に販売終了となったが、大きな変更もなく2007年1月発売モデルまでの11年余りラインアップしたベンリィ50S。2011年、ビジネススクーターのベンリィ(AA03)が登場し、「ベンリィ」の名がちょっと異なったスタイルで復活したが、1968年に初登場のベンリィCD50からスタートし、ベンリィ50Sで締めくくったベンリィシリーズを忘れてはいけない。後期は50ccクラスの人気車種エイプ50(AC16)の影に隠れてしまった感があるが、モンキー・ゴリラに次ぐ50ccの名車と言っても過言ではない。

  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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