HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ ジェベル250XC(1996年モデル)の基本情報

ロングツーリング仕様としては最後のモデルとなった「ジェベル250XC(SJ45A)」

1990年代半ばはオフロードバイクのモデルチェンジが続き、1995年にXR250(MD30)、DOHCのTT250R(4GY)、1996年には水冷DOHCのKLX250SR(LX250E)と次世代オフロードバイクが出揃った。そんな中、油冷DOHCで登場したDR250R(SJ45A)は、クラス最大の31psを誇り、セルの装備や低車高仕様もラインアップしたことで、女性やビグナーにも優しいモデルと言えた。これをベースとしたジェベル250XC(SJ45A)は、後に最後まで残ったロングツーリング仕様のオフロードバイクとなる。

17リットルのビッグタンクや大径φ200mmの丸型ヘッドライトはライバル車を上回るもので、XR BAJA(MD30)が14リットル(初期は9.7リットル)&φ150mmデュアルライト、TT250Rレイドが16リットル&φ170mmだったことを考えると、その充実装備ぶりが伺える。他にはない低車高仕様はシート高が4cm低くなり、標準の885mmから845mmになると、セロー225Wやジェベル200の810mmに近い数値で、足着きに不安を覚えるライダーも安心して乗れることができた。

XR BAJAやTT250Rレイドが販売終了となる中、ジェベル250XCは1998年にGPSを装備したジェベル250GPSをバリエーション追加し、ベースとなったDR250Rが2000年に終了となった後も、初登場から2008年まで実に10年以上にも渡ってラインアップした、いわばロングセラーモデルとなる。スズキのオフロードバイクはDR-Z400Sが最後となるが、250ccクラスではジェベル250XCが最終であり、ツーリング仕様としても最終だったことから、ある意味貴重なモデルと言える。モタードモデルが存在しないスズキの250ccでは、スズキのシングル&オフロード系を楽しむなら、ジェベル250XCが選択肢となる。グラストラッカー系とは違った面白さがあるはずだ。

  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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