1984年に登場したDT200R。YPVS(※)やYEIS(※)といった吸排気系システムを装備したエンジンは30PSを発揮。足回りにはリンク式モノクロスサスやアルミスイングアームを採用した。翌1985年にはマイナーチェンジを受け、32psに出力向上し、クラッチ容量アップ、スプリングが強化された。YPVSの特性、エキパイやキャブのセッティングも変更され、さらに、ギヤレシオの変更でスムーズなシフトアップが可能となった。また、オイル消費量の低減化や、ハンドル形状の変更、フロントブレーキには小型マスターシリンダーが採用され、リアショックのリザーバータンクがアルミ化されるなど、細かな点が改良された。
1988年、モデルチェンジしクランクケースリードバルブ方式のエンジンを搭載。YPVSのバルブ取り付け位置の最適化、シール性の向上とともに高速域での大幅な性能アップを果たした。フロントフォークのストロークアップ、ホイールベースの延長、シート高のアップ、車重増でやや大柄になったものの、抜群の性能を誇り、モトクロッサーYZレプリカとして人気を博した。
1991年、DT200Rはさらに進化を遂げる。コンパクトな車体に、YZベースのメッキシリンダー採用エンジンを搭載したDT200WRへとモデルチェンジした。バッテリーレスのCDIユニット、3倍速YPVSを装備し、250ccのライバル勢に軽量さとハンドリングの良さを武器に対向。200ccながら、エンデューロシーンでは圧倒的な強さを示した。
そして1997年、これまでの血統を受け継いだ、DTの最終モデルとも言うべきランツァ(DT230LANZA)が登場。DT200WRのモトクロッサーレプリカ的なスタイルから、2スト版セローとも言える、懐の広さを表すようなスタイルにモデルチェンジ。パワーを的確に伝えるトラクションコントロールシステムは、まさに画期的なものだった。セルや多機能デジタルメーターも装備し、初心者や女性でも扱えるオールマイティーなマシンとして、今なお人気の高いオフロードバイクのひとつとなっている。
※ YPVS・・・YAMAHA POWER VALVE SYSTEMの略
※ YEIS・・・YAMAHA ENERGY INDUCTION SYSTEMの略
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