HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ GSF1200(1995年モデル)の歴史

GSX-R750(GR7AC)/1990年(平成2年)

ワークス直系の技術で熟成された油冷DOHC4気筒のエンジンは、GSX-R750K(GR77C)と大幅な違いはないが、加速応答性を重視したロングストローク化や、新設計の吸排気ポート、ニュースリングショットキャブの採用、1本出しとなったマフラーなど、限定車GSX-R750RK(GR79C)のメカニズムが随所に活かされている。注目すべきは、クラス初の倒立フロントフォークの採用で、ミシュランのハイコンプ・ラジアルタイヤや、アルミ製ステアリングダンパーも標準装備された。フロントフォークは圧側12段、伸側12段の減衰力調整機構が付き、リアサスはタンク別体クッションユニットを採用し、スプリングイニシャル無段階、圧側12段、伸側4段の調整が可能。GSX-Rの特徴とも言えるアッパーカウルは耐久レーサーからフィードバックされるデザインで、2眼式のヘッドライトはガラスレンズタイプを採用。同じGR7ACのGSX-R750LとGSX-R750Mが油冷エンジン最終となる。1992年から水冷のGR7BCに。

GSF1200(GV75A)/1995年(平成7年)

1985年のGSX-R750(GR71F)のエンジンをベースに、ボア&ストロークアップして登場した1986年のGSX-R1100(GU74A)。油冷最終は1989年〜1992年のGV73Aになるが、これを 1mmボアアップし、1156ccとしたのがGSF1200(GV75A)のエンジンとなる。乾燥重量230kg前後が多いリッターネイキッドの中で、GSF1200の208kgは最軽量。参考までに、2014年現在ではGSR400ABS(GK7EA)が215kgとなっており、7kgも軽いことになる。フレームマウント方式のハーフカウルを装備したGSF1200Sは1996年の登場。その後、GSF1200SにはABSモデルも追加された。特徴的なパイプフレームはバンディット400にも共通するところがあり、実は輸出モデルには「バンディット」の名称が与えられていた。それが、後のバンディット1200(GV77A・GV79A)へと継承されていく 1998年には同系油冷エンジンを搭載したイナズマ1200(GV76A)も登場している。
  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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