HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ VT250スパーダ(1988年12月)の歴史

VT250F(MC08)/1982年

ナナハンキラーと言われた2ストRZ250(4L3)に対抗できるスペックを持つ4ストVツインとして、一躍人気ナンバー1となったVT250FC(MC08)。1986年、3代目のVT250FG(MC15)では43psにアップし、1987年にはインボードディスクから通常のディスクブレーキに(VT250FH)。ノンカウルモデルのVTZ250(MC15)もラインナップし、1989年にはアルミフレームのVT250スパーダ(MC20)へと進化。同系エンジンはゼルビス(MC25)やVツインマグナ(MC29)にも搭載され、2009年3月にインジェクション化されたVTR250(MC33)へも受け継がれている。

VT250スパーダ(MC20)/1988年12月

エンジンは、一時期併売されたVTZ250(MC15)と同じ40psのものを搭載。フレームは世界初の一体成型アルミ鋳造フレーム「CASTEC(キャステック)」を採用。φ37mmのフロントフォーク、プロリンクサス、角型断面スイングアームといった足回りの組み合わせで、スポーツ走行でも申し分ない剛性を誇った。740mmの低いシート高で女性ライダーからの支持も高かった。スタイリングは同じVツインのブロス・シリーズにも似ている。1991年にはまったくキャラクターの異なるゼルビス(MC25)が登場し、一時は「VT」の名がなくなったものの、1998年のVTR250(MC33)の登場で、伝統の「VT」シリーズ復活となる。

VTR250(MC33)/1998年1月

ピボットレス式のスチール製トラスフレームに、熟成を重ねたVT250F系の水冷Vツインエンジンを搭載。かつて、RZ250といった水冷2ストと互角のパワーを誇ったエンジンは、ピークパワーと発生回転数を抑え、クランクマス軽減やフリクション低減を図り、街中でのレスポンスを向上させた。250ccながら低中速域ではVツインらしい鼓動感を味わえ、高速走行も余裕でこなすパワフルさを発揮。VTR1000Fファイヤーストーム(SC36)と同じコンセプトで仕上げられ、スーパースポーツ系とは異なるスポーツ性が味わえるモデルだ。2009年3月、モデルチェンジでインジェクションの採用、新デザインとなった。
  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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