ネイキッド(裸)という言葉がふさわしいレプリカのノンカウルモデルが「コブラ(GJ73A)」
1980年代の後半にかけて、スズキの250ccクラスは実に様々なモデルが登場した。2ストではRG250γ【ガンマ】(GJ21A・GJ21B)からモデルチェンジしたRGV250γ【ガンマ】(VJ21A)、そのネイキッドモデルとなるWOLF【ウルフ】(VJ21A)。4ストは水冷4気筒のGF250/GF250Sとは異なった路線で、レーサーレプリカスタイルのハイパワーモデルGSX-R250(GJ72A)が登場し、1989年のGSX-R250R(GJ73A)へと進化。ガンマに対するウルフの関係と同様に、GSX-Rに対するCOBRA【コブラ】(GJ73A)が登場した。
同じ時期に登場したBANDIT250【バンディット250】(GJ74A)は、GSX-Rと同系のエンジンを流用し、新設計のフレームに搭載したネイキッドモデル。他メーカーでも、例えばホンダではCBR250RRに対するJADE【ジェイド】、ヤマハではFZR250Rに対するZEAL【ジール】、カワサキではZXR250に対するBALIUS【バリオス】に同様のことが言えるが、ウルフやコブラはレーサーレプリカスタイルからカウルだけを取り除いて裸(ネイキッド)にした、と言っても過言ではないほどベースマシンそのままの構成を残している。
コブラは、GSX-R250Rの水冷4ストDOHC4バルブ4気筒エンジンをベースに、4into1タイプのマフラーを装備。ミッションは5速、6速をローギヤードとしてクロス化し、フロントにバイアスタイヤを採用、ハンドル位置はGSX-R250Rと比較し上に20mm、後方に15mm移動したことで、ストリートユースでの乗りやすさを追求したセッティングとなった。こうして、GSX-Rよりは街乗り向き、しかしバンディットよりはレーシーな位置付けのコブラは、バンディット人気に影を潜め短命に終わったが、本来の「ネイキッド」のあり方を垣間見ることができるモデルといえる。
主要諸元(1989年発売モデル)
| 型式 | GJ73A | エンジン | 水冷4ストDOHC4気筒 |
|---|---|---|---|
| 全長(mm) | 1990 | 排気量(cc) | 249 |
| 全幅(mm) | 695 | 最高出力 | 45ps/15000rpm |
| 全高(mm) | 1010 | 最高トルク | 2.6kg-m/11500rpm |
| シート高(mm) | 730 | 変速機 | 6速 |
| 乾燥重量(kg) | 139 | 始動方式 | セル |
| 燃料タンク容量(L) | 13 | ブレーキ形式(前/後) | ディスク / ディスク |
| タイヤサイズ(前/後) | 前:110/70-17 後:140/60-18 | ||
The History of SUZUKI COBRA(GJ73A) 〜コブラ(GJ73A)の歴史〜
コブラ・COBRA(GJ73A) 1989年GSX-R250R(GJ73A)のノンカウル(ネイキッド)モデル。5、6速をクロス化したミッション、フロントシングルディスクブレーキ、上方20mm・後方15mm位置が移動したハンドルなどの採用で、ストリートユースに適したモデルとなっている。同時期にはRGV250γ(ガンマ)に対するWOLF(ウルフ)といったレーサーレプリカのノンカウルバージョンがいくつかラインナップしたが、他メーカーの「エンジン流用、新設計フレーム」というモデルよりもネイキッド(裸)という言葉がピッタリなモデルといえる。 |
バンディット250・BANDIT250(GJ74A) 1989年1989年6月に発売されたバンディット400(GK75A)と兄弟車で、パッと見ただけでは見分けがつかないほど質感高く、車格もほぼ共通。GSX-R250Rやコブラと同じ4バルブDOHCエンジンを流用し、ワイドなパイプワークが特徴のダイヤモンドタイプフレームに搭載。4-2-1マフラーの採用で、常用域でのレスポンスに優れた特性となっている。ノーマルのセパハンに対しアップハンドル仕様もラインナップし、こちらはパイプハンドル。グリップ位置で上に100mm、手前に50mm移動し、ストリートでより最適なポジションを実現した。 |
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※このページはスズキ(株)とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています。
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