HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

スズキ GSX250Sカタナ(1991年モデル)の基本情報

シリーズ最初の復刻版として登場した「GSX250Sカタナ(GJ76A)」

1980年に発表されたハンス・ムートデザインの「GSX1100Sカタナ」。日本国内ではGSX750Sカタナ(GS75X)が1982年に発売されたものの1986年で姿を消してしまった。さて、1980年代後半、ネイキッドの注目度が高まってくると、各メーカーともに400cc、250ccクラスにネイキッドモデルを投入。スズキはGSX-R250(GJ73A)をそのまま裸にしたコブラ(GJ73A)や、パイプフレームが特徴のバンディット250(GJ74A)を発売。その後を追うかのようにホンダ・ジェイド(MC23)、ヤマハ・ジール(3YX)、カワサキ・バリオス(ZR250A)が登場することになる。その追随を許さぬかのごとく発売されたのがGSX250Sカタナであり、シリーズ中、最初のカタナ復刻モデルとなる。

GSX1100Sカタナと共通部品もあるくらい、そのフォルムを忠実に再現したデザインは、まさに往年のカタナそのもので、GSR-R250やバンディット250と同系統の水冷エンジンを採用するものの、フィンを切ることでまるで空冷エンジンを搭載しているように見える。タイムリーに当時のカタナを知らない世代でも、そのデザインの良さを堪能できる。バンディット250の45psに対し、新馬力規制により40psに抑えられたものの、バンディットよりも低回転で最高出力・トルクを発生する低中速型へリファインされていることで、扱いやすさを向上させている。1992年にはレッド/シルバーのカラーリングも追加され、販売終了となる1998年まで大きな変更もなくラインアップした。兄貴分のGSX1100Sカタナも2000年にファイナルエディションを限定販売し終了となる。カタナファンはもちろんのこと、バリエーションが少ない250ccクラスの4気筒ネイキッドの中から選択するなら、GSX250Sカタナを候補に入れてもいいだろう。

  • このページはスズキ株式会社とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています

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