400ccクラス・4気筒バトルの先陣を切ったと言っても過言ではない「GSX-R400(GK71B)」
他メーカーよりもひと足先に、水冷4気筒エンジンを搭載して登場したGSX-R(GK71B)。この1984年から400ccクラスの並列4気筒モデルの戦いが激化していく。同年、ホンダは空冷4気筒のCBR400F(NC17)に「エンデュランス」を追加。ヤマハは水冷のFZ400R(46X)を登場させ、カワサキは翌1985年にGPZ400R(ZX400D)を発売。1986年にホンダもCBR400R(NC23)で水冷エンジンを搭載し、ヤマハはFZR400(1WG)にモデルチェンジ・・・と、毎年のように進化したモデルが登場していった。
1984年当時、400ccクラスで唯一アルミフレームを採用し、最軽量の152kgを実現。GSX400FW(GK71A)をベースとした水冷エンジンは、TSCC(2渦流燃焼室方式)を大幅に改良したことと、ニュータイプの4into1サイクロンマフラーを採用したことで、大幅なパワーアップを実現した。フロントに16インチホイール、アンチノーズダイブフォーク、新開発のDPBS(デカ・ピストン・ブレーキ・システム)、リアにフルフローターサスを装備。ハーフカウル&デュアルライトというスタイリングは、耐久レーサーGS1000Rのイメージそのもの。カラーリングは青/白のチームスズキカラー、赤/黒のヨシムラカラー、限定販売で黄/白のハーベーカラーがラインナップした。
その後もGSX-R400はGK71F、GK73A、GK76A型とエンジン&フレームを進化させ、レースベース車となるSPモデルまで登場。CRB400RR、FZR400RR、ZXR400といった並列4気筒、そしてV型4気筒のRVF400と共にレーサーレプリカを牽引していった。ネイキッドブームに押され1990年代後半には姿を消すことになるが、バンディット400、GSX400Sカタナ、GSX400インパルスといったモデルにGSX-R400の心臓は受け継がれている。
主要諸元(1984年発売モデル)
| 型式 | GK71B | エンジン | 水冷4ストDOHC並列4筒 |
|---|---|---|---|
| 全長(mm) | 2090 | 排気量(cc) | 398 |
| 全幅(mm) | 710 | 最高出力 | 59ps/11000rpm |
| 全高(mm) | 1185 | 最高トルク | 4.0kg-m/9000rpm |
| シート高(mm) | 780 | 変速機 | 6速 |
| 乾燥重量(kg) | 152 | 始動方式 | セル |
| 燃料タンク容量(L) | 18 | ブレーキ形式(前/後) | ダブルディスク / ディスク |
| タイヤサイズ(前/後) | 前:100/90-16 後:110/90-18 | ||
The History of SUZUKI GSX-R400(GK71B) 〜GSX-R400(GK71B)の歴史〜
GSX400FW(GK71A) 1983年トリプルディスクで足回りも充実。400ccクラスの並列4気筒でいち早く水冷エンジンを採用。TSCCを採用したDOHC4バルブで、低速から高速域まで安定した出力特性となっている。フレームは剛性の高い角パイプ(L-BOX構造)で、アンチノーズダイブ機構を装備したフロントフォーク、リアはスプリングプリロード調整ダイヤルを設けたフルフローターサスを採用。ハーフカウル+ドロップハンドル、ミニカウル+フラットハンドル仕様もあった。ヨシムラからTT-3用のスペシャルパーツも発売。 |
GSX-R400(GK71B) 1984年正式車名は「GSX-R」。当時、クラスで唯一アルミフレームを採用し、最軽量152kgを実現。GSX400FWベースのエンジンは、ニューTSCC(2渦流燃焼室方式)を採用し、ヨシムラ直伝の4in1サイクロンマフラーを組み合わせた。前16インチホイール、新開発のDPBS(デカ・ピストン・ブレーキ・システム)、アンチノーズダイブフォーク、リアにフルフローターサスを装備。耐久レーサー風ハーフカウルにデュアルライトを装備。 |
GSX-R400(GK71F) 1986年レーサーレプリカのイメージが薄れた2代目。エンジンの冷却方式に特徴があり、水冷シリンダーヘッド、空冷シリンダーブロック、オイルをピストン裏側に噴射し冷却効率を上げるSATCS(※)を採用。DC-ALBOXフレームは15%剛性アップし、リアサスはEフルフローターへ変更。ハーフカウルモデルもあった。1987年モデルで再びデュアルライトへとデザイン変更され、限定でクロスミッションのSP仕様も。 |
GSX-R400(GK73A) 1988年油水空冷から水冷エンジンとなり、DCアルミボックスフレームに搭載。クロスミッションなどを装備したGSX-R400SPもラインナップ。1989年には、サブアーム付きスイングアーム、サイズアップしたタイヤと足回りを強化したGSX-R400Rへ進化。クロスミッション、φ33mmビッグキャブ、軽量ロッカーアーム、シングルシートを装備したGSX-R400R SP、ミッションがスタンダードと同じGSX-R400R SP2も登場。 |
GSX-R400R(GK76A) 1990年フレームとエンジンを新設計。倒立フォーク、異径4ポットキャリパー、水冷式オイルクーラーを装備。クロスミッション、35mm大径キャブ、伸圧減衰力調整機構、ミシュランタイヤを装備したGSX-R400R SPも。1991年には、SP専用だったリザーバータンク付きリアサスを標準装備。ギア比がノーマルのGSX-R400R SP2もラインナップ。1993年には規制で53馬力にし、エンジン特性を低中速寄りに。ライトが常時点灯式になった。 |
※車名または写真は詳細ページにリンクしています。
※このページはスズキ(株)とモーターマガジン社のご協力を頂き製作しています。
The History トップ | スズキ 1970年代 | スズキ 1980年代 | スズキ 1990年代 | スズキ 2000年代




