
YSR50(2AL)でミニバイクレースを開拓したヤマハだったが、ホンダNSR50(AC10)が優勢となったこのクラスで巻き返しを図ろうと投入したのがTMZ50R(4KJ)だ。YSR50に比べて50%もの剛性向上が図られた鉄製ツインスパー型フレームを採用し、空冷ピストンリードバルブからTZR50R(4EU)ベースの水冷クランクケースリードバルブエンジンを搭載。中空アルミキャストホイール、ビルシュタインタイプのガス封入のリアショック、新設計のφ30mmフロントフォークなどの装備も充実した内容となっている。
エンジンは基本的にはTZR50Rのものだが、混合気の流速を図るために変更が加えられている。ポート面積の拡大やキャブレターの大径化(φ16mmからφ18mm)により、出力特性を変更。125ccクラスでも通用するレーサーTZ50と同サイズのコアを持つラジエターを採用し、クラッチのフリクションプレートをTZR50Rの3枚から4枚に変更するなど、ミニバイクレースを想定した各部の強化が図られている。ステンレス手巻きのサイレンサー部をエキパイと一体構造とした大容量のチャンバーは、中高速寄りの出力特性を狙ったものだ。
限定1500台で原田哲也のTZ250Mをレプリカしたチャンピオンカラーの「テレコールカラー」モデルが追加販売され、NSR50と同クラスの人気を分けた。1990年代後半は、ホンダNSR50、NS-1、ヤマハTZR50R、スズキRG50γ(ガンマ)、ウルフ50、カワサキKSR-1などの2ストスポーツモデルが揃っていたが、その後、4ストモデル、ネオレトロモデル中心のラインナップになってしまい、ヤマハもRZ50(RA01J/RA02J)へとスイッチ。2000年代はこうした遊べるミニバイクの多くが姿を消した。
| 型式 | 4KJ | エンジン | 水冷2サイクル単気筒 |
|---|---|---|---|
| 全長(mm) | 1615 | 排気量(cc) | 49 |
| 全幅(mm) | 615 | 最高出力 | 7.2ps/10000rpm |
| 全高(mm) | 960 | 最高トルク | 0.63kg-m/7500rpm |
| シート高(mm) | 670 | 変速機 | 6速 |
| 乾燥重量(kg) | 78 | 始動方式 | セル |
| 燃料タンク容量(L) | 9.3 | ブレーキ形式(前/後) | ディスク / ディスク |
| タイヤサイズ(前/後) | 前:100/90-12 後:120/80-10 | ||
YSR50(2AL) 1986年 RZ50(5R2/1HK)の水冷2ストピストンリードバルブではなく、ミニトレをベースとした、YEIS装備のシンプルな空冷2ストローク単気筒エンジンを搭載。フレームは一見デルタボックス風の、角型鋼管ワイドタイプのダイヤモンドフレーム。コンパクトながら高剛性なフレームと、角型スイングアームを採用したことで、コントロール性と安定性の両立を実現した。フルカウルとシングルシートのスタイリングは、まさにミニレーサーレプリカそのもので、ミニバイクレースの盛り上げに貢献した。80ccエンジン搭載のYSR80(2GX)もラインナップ。 |
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TZR50R(4EU) 1993年 1990年に登場したTZR50(3TU)が、クランクケースリードバルブの新エンジン、セルスターターを装備してフルモデルチェンジしたのがTZR50R(4EU)。φ30mmフォーク、ビルシュタインタイプリアショック+モノクロス、φ245mmの大径ディスクは上級モデル並の装備。テールカウル内には5.5リットルの収納スペースを確保。1994年モデルで、XJR400同様の盗難防止機構付メインスイッチを追加。以降も、排気ポート拡大、キャブ口径アップなどマイナーチェンジされた。TZM50R(4KJ)のエンジンはこれがベースとなる。 |
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TZM50R(4KJ) 1994年 ミニバイクレースを開拓したYSR50(2AL)。12インチモデルとして後継車となるのがTZM50R(4KJ)だ。TZR50R(4EU)のエンジンをリセッティングし、YSR50比150%の剛性を持つ鉄製ツインスパーフレームに搭載した。φ30mmフロントフォーク、ガス封入式リアショック、前後ディスクブレーキや35/30Wのライトなど、レーサーライクな仕上がりの中にも、ストリートユースの便利も十分に考慮。1993年世界チャンプ原田哲也のTZ250MをレプリカしたTelkor(テレコール)仕様も限定1500台発売された。 |
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| ※車名または写真は詳細ページにリンクしています。 ※このページは(株)ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています。 |
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