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BBB The History 時代を彩ったバイクたち ヤマハ ZEAL・ジール(3YX)

イルカをイメージしたセンスの良いデザインと扱いやすさを備えた「ZEAL・ジール(3YX)」

 1990年代初め、250ccのネイキッドモデルといえば、スズキのバンディット250(BANDIT250・GJ74A)に独占されていたが、ホンダのジェイド(JADE・MC23)、カワサキのバリウス(BALIUS・ZR250A)、そしてヤマハのジール(ZEAL・3YX)と各社が揃ってネイキッドモデルを投入。さらに、スズキはGSX250Sカタナ(GJ76A)を追加し、このクラスもレプリカからネイキッドへと移行し始めた。

1991年に登場したジールは、ジャンプするイルカをイメージしたセンスの良いデザインで、珍しい2本出しマフラーを採用したことで、インパクトを強く感じられる。エンジンはFZ250フェーザー(1HX)から始まりFZR250R(3LN)にも搭載されたものをベースとしているが、単に「レーサーレプリカのカウルを外したネイキッド」ではなく、タウンユースからツーリングまで、幅広く楽しめるモデルとなっている。

40ps/12000rpmというスペックは、FZR250Rの45ps/16000rpmに対してピークパワーが削られ、バンディットやバリウスよりも数値的には劣るが、幅広いトルクでストリートでも扱いやすい特性に。この他、フィット感の良いシートによるライディングポジションの快適さ、大きいハンドル切れ角によるUターンのしやすさ、シフトタッチの軟らかさなど、女性ライダーでも馴染みやすく、ライディングを楽しむことができる。タンク上部の小物入れ、タンデムシート内に収納されたリヤバック、6点式の荷かけフックなど、使い勝手を考慮した装備が充実していた。

ホンダはホーネット250、カワサキはバリオス2をラインナップしていたが、このジールを最後にヤマハの250ccクラスの4気筒スポーツモデル(ロードモデル)は姿を消し、主力はドラッグスター250やTW200にスイッチ。1990年代のネイキッド系から2000年台のストリート系へと流れは変わっていった。

主要諸元(1991年発売モデル)

型式 3YX エンジン 水冷4ストDOHC4気筒
全長(mm) 1990 排気量(cc) 249
全幅(mm) 715 最高出力 40ps/12000rpm
全高(mm) 1045 最高トルク 2.7kg-m/9500rpm
シート高(mm) 735 変速機 6速
乾燥重量(kg) 145 始動方式 セル
燃料タンク容量(L) 15 ブレーキ形式(前/後) ディスク / ディスク
タイヤサイズ(前/後) 前:110/70-17 後:140/70-17

The History of YAMAHA ZEAL(3YX) 〜ジール(3YX)の歴史〜

ヤマハ FZ250フェーザー(1HX)

FZ250PHEZAR・フェーザー(1HX) 1985年

近未来的デザインのハーフカウルはダミータンク一体式。2ストローク全盛の250ccクラスに登場した、ジェネシスコンセプトの4ストモデル。前傾45度水冷DOHC4バルブエンジン、ダウンドラフトキャブを採用し、吸排気をスムーズにすることで、45ps/14500rpmを発生。エンジンの低重心化と前後16インチホイールにより軽快な走りを実現。アンダーカウル、シングルシート、リアディスクブレーキ等を装備したYSP仕様もあった。

ヤマハ FZR250(2KR)

FZR250(2KR) 1986年

前傾45度、高回転高出力型マルチエンジンを搭載したFZ250フェーザーからFZR250に進化。総合的なポテンシャルを高めると同時に、街中の一般走行での快適性にも目を向け、乗りやすく改善された。さらに、その後のマイナーチェンジで、ヤマハ独自の排気デバイスEXUP(イグザップ)を装備。前後17インチホイール、フローティングディスク&対向4ポットキャリパー、新形状ボトムリンクサスの採用で高次元の走りを可能とした。

ヤマハ FZR250R(3LN)

FZR250R(3LN) 1989年

エンジン、キャブ、EXUPなどを全面的に見直し、さらに超高回転型となり、かつパワーバンドの広さを獲得した。アルミデルタボックスフレーム、アルミスイングアームを採用するなど車体まわりも剛性アップ。後のマイナーチェンジでFZR400RRと同様のプロジェクター式デュアルライトを採用し、外観が大きく変化した。250ccクラスのレプリカとしてはこのモデルが最終となり、エンジンはZEAL(ジール)に受け継がれていく。

ヤマハ ZEAL・ジール(3YX)

ZEAL・ジール(3YX) 1991

FZR250Rのエンジンを低中速寄りにセッティングし、楕円パイプのダイヤモンドフレームに搭載。ジャンプするイルカをイメージしたデザインと2本出しマフラーが特徴的。735mmという低いシート高とハンドル位置のおかげで体の自由度は高く、街中での取り回しは良好。タンク上のチケット入れやシート下の小物ポーチなど、細部の作りも充実。1992年にリアサス、マフラー等がメッキになり、エンジンはシルバー塗装に。

※車名または写真は詳細ページにリンクしています。
※このページは(株)ヤマハ発動機のご協力を頂き製作しています。

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