HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ NSR250R(1989年モデル)の基本情報

未だに高い人気を誇る、台形パワーが魅力の「NSR250R(MC18・1989年)」

ホンダ「NSR250R」の初代(MC16)が登場したのは1986年10月。それから、もうすでに30年以上が経過しているのだが、NSR250Rは型式を問わず、未だに根強い人気がある。

中でもマニアックな人気を誇るのが、MC18。いわゆる、88(ハチハチ)、89(ハチキュー)と言われるモデル。だが同じ型式でも、88と89の性格は全く違う。カンタンに言えば、パワーの88、安定感の89と言えるかも知れない。ここでは、89に的を絞って紹介していく。

88で採用された市販二輪車で世界初のコンピューター制御による「PGMキャブレター」は更に進化し、可変エアジェットを2個装備した「PGMキャブレター2」へ。また、点火システムも、2つのシリンダーの点火時期をそれぞれ演算して、より適切な点火タイミングとする「PGMイグニション2」へと進化。更には、可変排気孔バルブシステムにアクセル開度の検知・演算機能を加えたマップコントロール方式の「PGM RCバルブ」も採用。

これらの恩恵として生まれたのが、ピークパワーをしばらく持続する「台形パワー」。88ほどのピーキーさやパワー感はないが、扱いやすさは格段にアップ。下からトルクもあり、発進に神経質になることもない。

89は、全体的にマイルドになった優しいNSRと感じるかも知れないが、走らせればシッカリと速い。その気になれば、ステップをすりながらのコーナリングも難なくこなす。もちろん、そこまでバンクさせるのは安全マージンを削ることになるので公道ではすすめないが、そのバンク角までラクに使えるというのは、いざというときのアドバンテージになる。一般公道では、ブラインドコーナーの先にクルマが駐車していた、という場面は少なからずある。そいうときでも、左右にヒラヒラと切り返せて深いバンク角まで使えると、逃げるラインがいくつも選択できる。

繰り返すが、同じ型式でも性格の全く違う、88と89。より強烈に2ストらしさを感じたいなら88、街乗りやツーリングユースも視野に入れた使い方なら89と言えるだろう。また、NSR250Rでも型式によってそれぞれ乗り味が違うので、機会があれば試してみるのも面白いはずだ。

  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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