
大排気量車イメージのカワサキにとって、初の4ストロークOHCシングルエンジンを搭載したミニアメリカンモデルがAV50。レジャー嗜好を強め、タウンユースに最適な、当時で言う「アメリカンスタイル」となっている。大柄なようにも見えるが、全長1665mmはホンダのマグナ50よりも短く、KSRシリーズと同等のサイズだ。
アメリカンを意識させるショートメガホンマフラーが組み合わせられた4スト50ccのエンジンはCDI点火で常に安定し、低回転でも粘り強くトコトコと走る。また、スポーツモデルの比ではないが、高回転までストレスなく回り、5.0psとなかなかパワフル。オートカムテンショナーでバルブタイミングのズレをコントロールするなど、耐久性に優れていることも手伝って、メンテナンスフリーを実現していた。
プルバックハンドル、容量7.6リットルのティアドロップタンク、ゴールドのアルミホイール(フロント14インチ、リア10インチ)など、スタイルはアメリカンの雰囲気を十分に出したもの。特筆すべきは、前後40mm、3段階にスライドできるシート! このおかげで、大柄な体格のライダーにも十分にフィットする、ゆったりとしたライディングポジションを可能とした。フロント110mm、リアが90mmという十分なサスストローク量とポジション、高燃費と容量の大きいタンクの組み合わせで、長距離のゼロハンツーリングもこなせたのだ。
タウンユースからレジャーまで幅広く活用でき、セカンドバイクに最適なAV50だったが、ホンダのJAZZ(1986年)よりも前に登場していたにもかかわらず、人気は今ひとつだった。実際にはラインナップしていたのは1990年までで、他メーカーのように同系のエンジンが他車種へ流用されることもなく姿を消していった。カワサキ唯一とも言える「4スト50ccのレジャーバイク」は一代で幕を閉じたのだ。
| 型式 | AV050A | エンジン | 空冷4サイクルSOHC単気筒 |
| 全長(mm) | 1665 | 排気量(cc) | 49 |
| 全幅(mm) | 695 | 最高出力 | 5.0ps/9500rpm |
| 全高(mm) | 1030 | 最高トルク | 0.40kg-m/7000rpm |
| シート高(mm) | 675 | 変速機 | 4速 |
| 乾燥重量(kg) | 69.5 | 始動方式 | キック |
| 燃料タンク容量(L) | 7.6 | ブレーキ形式(前/後) | ドラム / ドラム |
| タイヤサイズ(前/後) | 前:2.75-14 後:4.00-10 | ||
AE50 1981年 数少ないカワサキの50ccモデルのひとつ。AR50のエンジンを流用し、最大トルクの発生回転数を低く設定。AR50の6速に対し、AE50は5速。トレールモデルという位置づけでは、ホンダMTX50、ヤマハDT50、スズキのハスラー50がライバル。 |
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AR50 1981年 カワサキ初のロードスポーツモデル。パワフルな空冷ピストンリードバルブエンジンは、他社の水冷50ccモデルに劣らないものだった。このエンジンを搭載したのがAE50。1983年にはGPZシリーズをイメージしライトカウルを装備したAR50IIにマイナーチェンジ。 |
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AV50 1982年 2ストのAR50、AE50に対し、カワサキ初の50cc4ストモデル。ゼロハンモデルは歴代でも数少ないが、レジャーバイクというカテゴリーで見ると、このAV50が唯一。ミニアメリカンはヤマハRX50スペシャル、スズキのマメタン、GN50Eもあったが、いずれも2ストモデル。 |
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| ※車名または写真は詳細ページにリンクしています。 ※このページはカワサキモータースジャパンのご協力を頂き製作しています。 |
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