HISTORY ~時代を彩ったバイクたち~

ホンダ PS250(2004年モデル)の基本情報

他にはない異色のネイキッドスクーター「PS250(MF09)」

マジェスティ250(4HC)が登場した1995年から確立されたと言っても過言ではない「ビッグスクーター」というカテゴリー。すでにホンダではフュージョン(MF02)やフリーウェイ(MF03)がラインアップしていたが、1997年にフォーサイト(MF04)を追加。翌1998年にはスズキ・スカイウェイブ250(CJ41A)が登場し、各メーカーの主力モデルが揃った。その後は400ccクラス以上のビッグスクーターも発売されたことで選択肢の幅が広がり、ステップアップ組やリターンライダーも一層スクーターを楽しめるようになったが、一方、250ccクラスはカスタムのスタイルもマンネリ傾向に。そんな時に登場したのが、異色のネイキッドスクーター・PS250(MF09)だ。

エイプ、ズーマー、バイトといったユニークな原付を登場させた「Nプロジェクト」による斬新なスクーターは、フォーサイト(MF04)をベースとしたもので、ハイドロ・コンビ・ブレーキなど受け継がれたものは多い。しかし、注目すべきはそのスタイリングで、既存のスクーターからカウルをなくし、パイプワークを強調したデザインは往年のモトラ(AD05)を彷彿とさせる。また、装備もユニークで、ほぼ直立させることができるリアシート(タンデムシート)は、1名乗車時には大型バックレストに。空いたリアスペースは広大なリアキャリアとなる。

この他、パーキングブレーキや他のスクーターでは見ることができないアメリカンのようなフットボード、角型1灯のヘッドライト(後のマイナーチェンジで丸型2灯に)など、道を選ばず走りたくなる全体の雰囲気は、まさに名前のPS(ピックアップ・スクーター)そのものだ。2005年12月にマイナーチェンジを受けたものの、やはり主力のフォルツァ(MF06・MF08)や定番人気のフュージョン(MF02)には及ばず、2007年で販売終了。わずか3〜4年で幕を閉じることになる。

  • このページは本田技研工業株式会社のご協力を頂き製作しています

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