世界中に多くのファンを抱えるベスパには、寝ても覚めてもベスパの事が頭から離れないという熱狂的なフリークも存在します。まあ、そこまでではなくてもベスパの事となれば居ても立ってもいられなくなり、イベントがあると聞きつければ参加してしまう人だって多いワケです。それはここ日本でも変わりません。
そこでそうしたベスパ好き達が注目したり参加しているイベントの、取材レポートをお届けしていくようにします。今回はその第1弾として「第18回ベスパブランチ」をご紹介します!

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ベスパブランチの開催意義

牛久シャトー



ベスパが好き! ベスパが気になる!!
そんな人達が牛久シャトーに大集結!!!!!

  全国的に運動会などのイベント開催日にあてられる事の多い秋の3連休。10月の第2月曜日と制定された体育の日を含むこの連休の、中日となる日曜日に決まって開催されるベスパ好き達の秋の祭典……それがベスパブランチです。もう18回目の開催となったベスパブランチですが、今年も秋の3連休の中日にあたる10月8日(日)に茨城県牛久市の牛久シャトーで行われました。

  実は2000年から継続されているイベントなんですが、ベスパクラブ内で組織された委員会によって開催されています。このベスパクラブとはベスパが好きな人達の集まりなんですが、こうしたクラブ活動は世界規模で展開されています。そして日本のVespa Club JapanもVESPA WORLD CLUBを構成するクラブであり、Vespa Club TOKYOを始めとして国内各地にベスパクラブが存在します。

  ところでベスパブランチという名称って、なんだかおもしろくないですか? これってけっこうイベントの主旨や性格をドンピシャで表現している秀逸なネーミングだったりします。ブランチとは"遅めの朝食"を意味しますが、「ブランチの時間を楽しみながらベスパ談義に花を咲かせましょう」というのがベスパブランチなんです。これだけでもニュアンスは伝わりますが、ベスパを長く維持していくとか、カスタムやチューニングのアイディア、コンディション維持やレストアのヒントなど、オーナーだからこそ持っている情報があるワケです。そうした情報を発信したい人や欲しい人同士で共有してもらいたい、そうすることでベスパ好きがもっとアクティブになってもらいたいという主催サイドの願いも込められています。

  つまり「もっとベスパを楽しんでもらいたい」という、ベスパクラブならではの開催意義がベスパブランチを通して参加者達にも伝わっているからこそ、ユルい雰囲気の中で食事と共にお喋りも楽しむというスタイルが定着しているのでしょう。

  左写真)会場の牛久シャトーは1903(明治36)年に開設した、日本初の由緒正しき本格的ワイン醸造場です。2003年に100周年を迎え、2008年には国指定重要文化財に指定されています。その牛久シャトーに到着した参加者は、受付を済ませてから自身の愛車を展示スペースに並べていきます●中写真)オンタイムから少し遅れたくらいの時間に実行委員の呼びかけがあり、会場内にユル〜く集合した参加者に向けて開会の挨拶が行われました。……とは言っても堅苦しい挨拶みたいなものではありませんけどね●右写真)その挨拶の内容ですが、ユル〜くフレンドリーに大まかな進行と注意事項などが発表されるだけ。それから集合写真の撮影があって、そのまま主目的(?)でもあるBBQタイムに突入です!

会場まで気持よくツーリング

  現地集合が基本のベスパブランチなので、ソロツーリングで向かう人もいれば、何人かでツーリングパーティを組んで会場を目指す人達もいます。そこで取材班は東京都世田谷区のベアせたがやさんのツーリングパーティに同行取材させていただきました!
まずは朝7時にベアせたがやさんに集合して、そこから第2集合地点の越谷を目指します。お店スタートのメンバーは4人で、ベアせたがやの若旦那・けぃさんが引っ張ります。早朝ということもあって、空いている環七を順調に激走。程なくして第2週号地点のコンビニに到着です。
ここで2名が合流し、ここからは先導役もヒーローェさんに交代。途中に往来が少なく見晴らしも良い農道を経由しつつ、開会の時間ギリギリでなんとか到着。最終的に会場合流のメンバーもいっしょにベスパブランチを存分に楽しませていただきました。

お待ちかねのBBQ(バーベキュー)タイム!

焼きソバ



ベスパブランチのキモとも言えるBBQタイム
その〆のメニューは焼きソバでキマりです!

  ベスパブランチの基本的なスケジュールですが、開会の挨拶後はBBQタイムと自由な歓談タイム。それだけです。最終的に当日のアワード的な4種の表彰と閉会の挨拶があり、解散という流れで1日が終了します。なので、本当に食事とお喋りを楽しむというイベントなんです。お喋りよりも会場に展示されている実車を見て回るとか、実車を前にオーナーへの質問大会などなど、楽しみ方は人それぞれだったりしますけど、食べる、喋る、見る以外はありません。

だからこそ主目的がBBQだというのは必然としか言えません。そんなBBQのほうですが、参加費に含まれているので受付すれば基本的に食べられます。お肉と野菜がセットされた1人前パックはそこそこのボリュームがあって、3〜4人に1つくらいの割合で焼きソバも付いてきます。これをテーブルにセットされた調理器具に乗せ、各自で焼きながらアツアツのところを食べるのですから美味しくないワケがないんです。当然、お喋りも弾む事間違いなしですね。

ここからは各テーブルを回って撮らせてもらったスナップを大公開です。ただし撮れなかった方もいらっしゃるでしょうから、その方々はご容赦くださいね!

混合給油方式って知ってますか?

  今さら言うまでもなく、古い時代のベスパを象徴するようなハンドチェンジモデルですが、それらの多くは混合給油方式を採用しています。カンタンに説明しておくと、古い時代のベスパはほぼ2stエンジンを採用しているんですけど、このタイプのエンジンはガソリンに2stオイルを混ぜてやる必要があります。
そのため、どうやってガソリンと2stオイルを混ぜるかで2つの方式があるんです。その1つはより現代的な方式で、手間をかけずに混ぜられる分離給油方式です。この方式では、オイルタンクに2stオイルを入れておけば自動でガソリンと混ぜ合わせてくれるのでお手軽です。もう1つは混合給油方式で、給油時にガソリンと2stオイルを手動で強制的に混ぜ合わせてしまう方式です。では、どうやって混ぜ合わせるのか?
今回、ベアせたがや・ツーリングパーティに参加していたゆうたろぅさんのベスパ・100ビンテージは混合給油方式なので、どうやっているのか見せてもらいましょう。

混合給油方式

  ガソリンの給油量に対し、モデルによって2stオイルの混合比率が決められています。それに合わせて必要量を量ってガソリンタンクに入れ、そのまま車体をゆすって混合すればOKとのこと。ずいぶん大雑把な気もしますが、ベスパ乗りの大半がこの方法で問題なく走っているそうです