BBB MAGAZINE

  • 大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!

    2018.05.09 / Vol.44

    ワールドワイドにベスパでRUN #3

CREDIT

    • ライター
    • 執筆

    隅本辰哉

    • 撮影

    土田和寛

    • バイク

    Vespa

寄稿者:Vespa Club TOKYO・土田和寛 代表

韓国ツーリングもいよいよラストです。ここまでに前編、中編とお届けしてきましたが、今回は後編として旅の締め括りとなるようです。前編で触れていますが、土田さん達はせっかくの韓国ツーリングを目一杯楽しめるように、なるべく現地滞在時間を長く取れるスケジュールで組んでいます。そのため最終日も、レンタルバイクを返却して、飛行場に移動して......なんてバタバタのスケジュールとは無縁のようです。いったい土田さん達はどんな最終日の過ごし方で、念願だった韓国旅を締めくくったんでしょうか?

3日目、またしても朝ごはんで難儀

清掃風景
朝食の席取りを避け、駅弁を求めて出かけたところで出会したのは
なかなかにワイルドなソウル駅前の清掃風景だった!?

前回の中編で念願だった韓国ツーリングを実現した土田さん達ですが、いよいよ韓国旅は最終日を迎えます。土田さんとパートナーの巌さんは、最終日当日もまだまだアクティブに過ごしたようですよ。なにせ現地滞在時間を増やせるようにスケジュールを組んでまで、韓国旅を楽しもうというプランのようですしね。
それでは最終日のようす、韓国ツーリング後編がスタートです。
(以下は土田さん自身に寄稿していただいた韓国ツーリングレポートの後編になります)

旅の3日目はとうとう最終日。この日の飛行機は夜10時過ぎのため、バイクを返却するまでの日中の間はソウル市内のオートバイショップやカフェを見て回る計画です。
さて、この日の朝も食事するスペースでは席の取り合いです。そのせいでなかなか食事する事が出来なかったので、駅弁を買って食べようという事になりました。私たちが利用していたホテルはソウル駅のすぐ近くだったため、そのソウル駅までは散歩がてら駅弁を買いに行くのにちょうど良い距離でした。
日本でいう本来の駅弁なのか、駅で売っているお弁当なのかはさておき、ソウル駅では駅弁の屋台のようなものが並んでいます。そこで各々食べたいお弁当を見つけて買う事にします。日本の幕の内弁当のようなものからサンドイッチのようなものだったり、そしておなじみのプルコギメニューやカルビメニューだってあります。良く見ると日本でおなじみのお弁当ショップまであるので、とてもバラエティに富み、目移りしてしまいます。
そんな中、私はランチパックに入ったプルコギのお弁当を購入。巌さんの方は、おかずが豊富な幕の内弁当のようなものを購入していました。ホテルに持ち帰り、部屋から見える駅のホームを眺めながら朝食を済ませたところでチェックアウトです。

韓国のスクーター事情

数は多くないですが、ソウル市内で見かけたスクーターをご紹介します。やはり都市部での移動にはスクーターの使い勝手が良いという事なんだと思います。もしかしたら流行りがあるのかも知れないですが、韓国の人達が考える"こうだともっと便利"みたいな手の入れ方がなかなか興味深かったりしますよね。ちなみにカッコ良い系は万国共通な印象でした。

お店巡りへ、いざ出発!

さて、朝食を終えた私達が目指すのはソウル市内のバイクショップです。まずはホテルで荷物を預かってもらい、目星をつけていたバイク店を目指す事にします。......と、その前に昨日の移動の際、ホテルの近くで見つけて気になっていたスクーターショップから訪れてみる事に。
その気になっていたお店とは、KNC MotorsというSCOMADIの正規ディーラーです。SCOMADIと言われても、なかなかピンとくる方は少ないかも知れませんよね。なんでもイギリスのメーカーが、かつて1960年代にイタリアのLAMBRETTAというメーカーがリリースしていたモデルのデザインを現代版に表現したスクーターとの事。それで従来の2サイクルエンジン×マニュアルシフトから、4サイクルエンジン×オートマチックに置き換えられたヨーロッパでも韓国でも人気のスクーターなんだそうです。
実は昨日もツーリング中にSCOMADIのグループとすれ違う事があり、この後訪れたバイク街でも多くのお店で並べられていたスクーターなのです。日本ではなかなか目にする事がないので、この機会に是非ともと思ってチェックしたというワケです。
このSCOMADEIのディーラーの店員さんはとても気さくで、英語は苦手な方ですが、それでもいろいろと一生懸命に話してもらえました。私たちも韓国の言葉はまるでダメですが、それでもSCOMADIの事、韓国でのクラシックスクーターの事等をいろいろと聞く事が出来ました。
次に訪れたのがソウル市内にあるバイク街。具体的にどのお店というのではなく、エリアなんです。ただしそのエリア......バイク店が多く並ぶ道沿いまで辿り着くのに少しばかり苦労しました。

そこで、もしも韓国・ソウルを訪れた際にはせっかくだからバイク街を見て回りたいという方に、迷わず辿り着く方法をお伝えします。このエリアへのアクセス方法として、ソウル駅も通る地下鉄4号線の忠武路駅が最寄り駅となります。忠武路駅の隣は観光スポットとしても有名な明洞なので、ここを訪れた際に合わせて行ってみても良い立地です。
忠武路駅の8番出口を出たところの大通り、退渓路を地下鉄4号線東大門歴史文化公園駅方向に進む道沿いにあります。大通りを挟んで両側にバイクショップ、ディーラー、用品店などがひしめくように並んでいて、なんだかワクワクしちゃいます。
そんな中、今回一番長くいたお店はMOTORBANK KOREAでした。ここの店内にはトライアンフやベスパ、それにホンダのスクーターが多く並んでいました。私が訪れたタイミングだと日本にはまだ入荷していない仕様のベスパもあり、その辺りについていろいろお話を聞く事が出来ました。
まぁお店の人も好きな日本のロックバンドがあり、日本人の私達と話が出来るのがとてもうれしい様子でした。そんなこんな、店内も明るくきれいで、こちらのお店の方も気さくな方でとてもフレンドリーに接していただき、いろいろなバイクの話を聞かせていただきました。お仕事中にも関わらず、本当にありがとうございました。

Vespa Rally Tokyo参加者
MOTORBANK KOREA
ソウル特別市中区(チュンク)忠武路(チュムロ)5街(ガ) 20-25
日本のロックバンド好きな店員さんといろいろ話す事が出来ました

韓国のライダースカフェにも行ってみた!

韓国のベスパ
例えレンタルでも好きなバイクで走る喜びそしてバイクを眺めながらのコーヒーブレイク
こんな楽しみ方を海外でも出来るだなんて!

韓国版のバイク街も一通り見学出来たので、次はベスパのカフェに向かいたいと思います。近年では日本でもライダースカフェがバイク乗り達にとっての人気スポットとなっていますが、韓国にはベスパがモチーフのカフェがあるというので行かないワケにはいきません。
この日も私達はレンタルしたベスパで移動しています。バスや電車を使わずに、自分達の行きたい場所に行きたいタイミングで行く事が出来ます。この事が旅のフットワークを軽くしてくれ、行動半径を広げてくれるのは間違いありません。しかもベスパはスクータータイプです。今日みたいに市街地を移動しながらお店を巡る際、乗り降りも楽でとてもアクティブになれるし、移動そのものを楽しめると思います。
さて、今回訪れたベスパカフェはVespa café de apeというお店です。このお店の特徴は、なんと言っても角地のガソリンスタンドの中にあるベスパショップという点です。通りからもとても分かりやすく、そのままバイクの燃料補給もOKな場所なんです。
なにより店先にバイクを止め、テラス席でコーヒーを飲みながらゆっくり出来るという点が実に嬉しいサービスなんじゃないでしょうか。店内にもPIAGGIOの扱う車両が止まっていたり、初日に訪れたディーラーのようにクッズ関係も充実しています。なので、ちょっと走り疲れたタイミングで休憩に訪れるにはとても良い環境が整っているように感じました。

韓国の働くオートバイ事情

今度はソウル市内で見かけた働くバイクをご紹介します。主に運搬で利用するケースが多いように感じましたが、フットワークの良さからか、働くオートバイを良く見かけました。積載時の荷重を考慮した補助スタンドやダブルスタンドは、韓国の働くオートバイにとって不可欠なようです。

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