BBB MAGAZINE

  • 大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!

    2018.06.04 / Vol.45

    ヒストリックモデル #12

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    隅本辰哉

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    隅本辰哉

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    Vespa

画像提供:PIAGGIO本国広報

また少々間を開けてしまいましたが、今回はヒストリックモデル編の第12回となる「GTS300 SuperSport」をお届けします。実はヒストリックモデル編の第1回で取り上げた往年の名車「180SS」と同じく"SuperSport"を冠し、ベスパのAT(オートマチック)ラインにおける最大排気量を誇るモデル。そのスタイリッシュなルックスによって、大人なベスパユーザーに絶大な支持を得たハイエンドスポーツという位置づけでした。それではその魅力に迫ってみましょう!

最強パフォーマンスを誇るハイエンドスポーツ/Vespa GTS300 SuperSport

Vespa GTS300 SuperSport

  2011年、マニア達の話題をさらったのがGTS300 SuperSport(以下300SS)の登場でした。なにしろベスパのスポーツラインをイメージさせるネーミングの復活でしたからね。
  冒頭でも触れていますが、ヒストリックモデル編の第1回で取り上げた往年の名車「180SS」の"SS"とは"SuperSport"であり、GSの後継モデルとして登場しています。そんな1960年代のハイエンドスポーツのネーミングが復活か!? という事で注目されたモデルだったワケです。
  そもそもは2000年代に入って、それまでの「ベスパとはハンドチェンジスクーター」というイメージからATラインも広く認知されるようになっていました。そんな2000年代の中盤を過ぎた頃に、GTS250に対してGT60やGTV250というバリエーションモデルの展開を始めます。

ピアッジオにとって、この戦略は概ね成功だったのでしょう。プラットホームの流用で新たな魅力ある商材を生み出すという効率の良さで、上級スポーティバージョンの300Superが生み出されました。メーカーなりに耐久性保持とスペックアップのバランス加減でエンジンキャパシティは278ccに抑えられていましたが、傑作ユニット250クォーサーのボアアップ版です。アクセルの開け始めからトルクをドーンと出すセッティングで、不用意にアクセルを全開にすればフロントが"まくれて"きそうなほど強烈な加速性能が味わえました。
  そこへ300SSがデビューを果たします。それが2011年の事。スペック的には300Superと共通でしたが、カラーリングやデカールなどで巧みな演出が施され、高められたスポーツムードの効果やネーミングによる話題性から注目されたのも頷けます。

◎色によってスポーティモデルかを判別!?

  実は1970年代のフラッグシップモデルである"ラリー"の頃から、スポーティモデルには色によるイメージ効果が採用されていたんです。具体的には機能パーツや、ルックス上のアクセントになる箇所に、"黒"または"赤"を効果的に配するという手法です。こうした方法で同年代のレギュラーモデルとは印象の異なるスポーツ感を演出してきた事から、気になるベスパがグレード的にスポーツバージョンかを見極める参考になったりもします。ただしカスタムされていたり、ラリーよりも前のモデルとなると当てはまりませんので注意してくださいね。

スポーティイメージを持たせたいモデルに対し、黒で仕上げるという手法を踏襲したホイール(左写真)。最近では赤も多用する傾向があり、赤いスプリングを装着したフロントサス(右写真)も採用している。こうしたカラーイメージでスポーツムードを高めるというのが、ベスパの常套手段だったりします

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