BBB MAGAZINE

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    2019.08.19 / Vol.61

    スモールで遊ぶ #15/VespaGP-2019シーズンRound2

CREDIT

取材協力:VespaGP事務局(http://www.vespagp.com/)

前回の「スモールで遊ぶ編」で2019シーズンの開幕戦をお届けしたVespaGPですが、すでに第2戦も行われ、ポイントレースの行方も気になるところ。第2戦はどんなレースが繰り広げられ、そして勝利を手にしたのは一体!?

VespaGP-2019シーズン第2戦
日時:2019年5月19日
場所:茂原ツインサーキット/西コース
天候:曇りのち晴れ
路面:ドライ
主催:VespaGP事務局(http://www.vespagp.com/

開幕戦に続き、第2戦も茂原ツインサーキットで開催!

全13台で迎える決勝ヒート
絶好のレース日和にライダーの気持ちがアガる!
全13台で迎える決勝ヒートの行方やいかに!?

  VespaGP第2戦は、開幕戦と同じ茂原ツインサーキット/西コースを舞台に開催されました。茂原サーキットが主催する「MOBARA MOTO WEST S-1 GP」との併催という形式。そんな中、当日は雨がパラつくシーンこそありましたが概ね路面コンディションはドライを維持。絶好のレース日和で迎えた第2戦の模様をお届けしましょう!
  まずはタイムスケジュールに沿って練習走行、予選タイムアタックと進行し、決勝レースのグリッドが決定。この日はGPクラス×9台、マスタークラス×4台、トータル13台がグリッドに並びます。そしてマスタークラスにはシーズン途中で昇格したゼッケンNo.20尾西選手の姿も。
  今回のハンデ(VespaGPは速いライダーがハンデを抱えて挑む事でレース展開に接戦が増え、参加者もギャラリーも楽しめるという仕掛けが特徴になっているレースです)は、マスタークラスに対してプラス1周が課されています。そのためグリッド最前列からのスタートとなるも、混走のGPクラスに追いついてようやく同一周回となる厳しいもの。それでもマスタークラスのライダー達が、GPクラスをどこまで追い上げていけるかも見所となりそうです。
いっぽうGPクラスへのハンデは、前戦勝者と昨年度シリーズランカーに対して30秒遅れのビハインドスタート。ただし前戦勝者のゼッケンNo.2庭田選手とゼッケンNo.32川島選手は、この日のタイムによる判断で10kgのウェイトハンデのみで通常スタート。なので昨年度シリーズランキング2位のゼッケンNo.4野添選手、同3位のゼッケンNo.44小林選手の2名だけがビハインドスタートとなりました。

直接コースイン(左写真)してグリッドに整列。そのグリッド位置は、VespaGPならではの逆グリッド方式。予選順位の速いライダーほど後方からのスタートとなります。そして1周というハンデを抱えたマスタークラスが最前列からスタート(中写真)。そのスタート直後の模様(右写真)を車載カメラの目線でもどうぞ!

各ライダー共、チェッカー目指してヒートアップ!

ライダー&見守るライダー
出走前の準備に余念がないライダー&見守るライダー
皆が仲間でライバルでもあるという関係性

  さて、決勝ヒート。まずはGPクラスですが、トップ争いはゼッケンNo.3佐藤(剛)選手とゼッケンNo.6小野寺選手。佐藤(剛)選手は昨年の耐久戦以来となる久しぶりの参戦です。そして小野寺選手は今季減量して挑むという本気モード。この2人、実は昨年の耐久ではペアを組んだ仲でもあり、バトルの行方も気になるところ。さらに誰が3位に食い込んで来るのかも気になります。
  結果的にこのバトルを制したのは佐藤(剛)選手。まだマイマシンを持っていないため、(株)ベスパのレンタルマシンを利用しての参戦です。今後はマイマシンを用意して挑みたいという意気込みも聞かせてくれました。そして2位には念願だったスプリントレースでの初表彰をゲットした小野寺選手。3位にはビハインドスタートからの追い上げで、圧倒的な速さを見せた野添選手。この3名が表彰台に登りました。
  続いてマスタークラス。レース自体はGPクラスとの混走ですが、今回のハンデはグリッド最前列からスタートしてとにかく追い上げるしかないという過酷さ。要するに見た目には先行していても、追いついてやっと同じ土俵に立ったようなもの。そこから全ライダーを追い抜かないと総合1位とはならないワケです。総合表彰はないので、そこまでいけなくともマスタークラスでの順位はつきます。でも、マスタークラスの意地としても、ギャラリーの気持ち的にも総合1位となった完全優勝を見てみたいので応援にも力が入ります。
スタートから一気に躍り出たのはゼッケンNo.23宮地選手。追うのはゼッケンNo.5菊池(信)選手、ゼッケンNo.92吉岡選手、ゼッケンNo.20尾西選手。すると3コーナー入り口で、尾西選手がまさかのスリップダウンによる戦線離脱。宮地選手の独走に待ったをかけるべく、菊池(信)選手が猛烈プッシュをかけるも一歩届かず。その菊池(信)選手に吉岡選手がアタックを続け、ファイナルラップでとうとうオーバーテイクを達成。なんと、吉岡選手は心不全一歩手前の大病から回復したばかりの快挙です。
これでマスタークラスは宮地選手が開幕から2戦連続Winを成し遂げ、調子がイマイチだというマシンで自己ベストも更新。2位となった吉岡選手は、決勝でのファーステストラップを刻むなど、完全復活と言って差し支えないほどの大活躍。菊池(信)選手は結果的に3位となってしまいましたが、後半戦につなぐ順位として表彰台を確保。この先、まだまだやってくれそうな予感です。

レースの熱さを豊富な写真でご覧ください!

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