BBB MAGAZINE

  • 大人のたしなみとしてベスパに接してみよう!

    2019.12.13 / Vol.66

    ワールドワイドにベスパでRUN #14 ベトナムのスクーター事情

CREDIT

寄稿者:Vespa Club TOKYO・土田和寛 代表
今回の「ワールドワイドにベスパでRUN」は、2015年初頭に土田さんが訪問したベトナム旅のレポートになります。想像していたイメージとのギャップに、新たな発見も多かったようです。さて、どんな旅のレポートを届けてくれたのか、さっそく見てみたいと思います!

ホーチミンで実感したスクーター事情

街を行き交う車両

「カブばっかり」......なんてイメージとは異なり
街を行き交う車両は大半がスクータータイプだった!

今回の土田さんによる海外旅レポートは、2015年のベトナム旅になります。土田さん個人のベトナムイメージとの違い、現地スクーター事情といった観点で寄稿していただいたものです。いったいどんな内容なのか気になりますね!
  それでは土田さんによる"ベトナム旅レポート"、さっそくいってみましょう!!(以下は土田さんによるレポートになります)
※記事中の情報や写真は2015年当時のものとなりますのでご注意下さい

  今日のベトナムではベスパが生産されるようになっていて、そんなベトナムのようすを見てみたいという思いからベトナムのホーチミンへ行って来ました。今回はそのレポートを投稿してみようと思います。
  じつはベトナムへは昨夏にも訪問した事があって、その時に感じたのが勝手な思い込みによるベトナムイメージとの違いでした。どんなイメージだったかと言うと、ベトナムではカブ系のビジネスバイクに家族4~5人乗りは当たり前。さらに山ほどの荷物を積み上げ、過積載状態で走り回るというもの。つまり家族の移動手段としてマストであり、仕事の運搬用にも欠かせない、生活に密着した道具であり必需品と言ったものでした。

  ところがじっさいにはカブ系と同じくらい、ベスパなどのスクーター、それにバイクも目にしました。それと思いのほか過積載バイクが見当たらなかったので、どうやら経済の発展とともに想像とはだいぶ変わって来ていたのだと実感出来ました。
  そして今回、2回目のベトナムとなります。前回知り合ったLambletta Club VIETNAMのAnさんに案内をしてもらえたので、市内のあちらこちらを見る事が出来ました。それでも興味はスクーターシーンに向いてしまいます。
  実際に目にした状況は、まずホンダが多い印象です。日本では見ないモデルもありますが、リードやスペイシー、PCXなどがよく見る車種。ほかに現行ベスパも多く見かけ流のですが、ボディをガードするバンパーが取り付けられているのが印象的でした。
  日本でベスパにバンパーを付けるのは転倒時にボディを守る役目や、ちょっとしたファッション要素だったりするのが一般的な理由だと思います。だけどベトナムでは本当にギュウギュウ詰めに駐車するのが普通なので、その際のキズ付き防止目的なのだと感じました。......というか完全に接触している状態も多いので、バンパーはマストなのでしょう。同様にボディへのラッピング処理もよく見かけました。これはお洒落や気分転換のためかと思いきや、やはりキズ付き防止を兼ねているようです。

  それもあってベトナムの人は綺麗好きと言う印象です。思ったより汚れのひどいバイクが走っていません。この国ではスコール(強風を伴う激しい通り雨)もあるので足まわりが汚れているバイクも見かけますが、大半が綺麗な状態を維持して乗っている印象です。街中には洗車専門店があるので、利用している光景もかなり目にしました。なんと車体をリフトして裏側まで泡まみれにしてから丸洗いするので、洗車後は本当にピカピカです。
  あとベトナムはヘルメットが義務化されているので、ディーラーや専門店のほか、道端の露店やバイクで売り歩く移動販売も目につきます。主流は半帽タイプで、ポンチョ型の雨具や防塵目的のマスクなども売られています。おもしろいのはポンチョで、ライダーが着ると前側はハンドル&ミラーまで覆うほどの大きなサイズ。だから足下の荷物や子どもはもちろん、パッセンジャーまで一枚のポンチョで事足りてしまうんです。

  今回はAnさんにベトナムにおけるクラシックスクーター事情や、お隣カンボジアやタイでのスクーター事情を聞いたりしながら、お勧めの屋台なども案内していただきました。Anさんの仲間と過ごす時間も多く、ベトナムでの生活の雰囲気をスクーターを通して深く知る事が出来ました。ぜひまた再訪したいと思いましたし、彼らが日本に来る機会があれば、私が体験したように日本の何気ない日常も体験してもらえたらいいんじゃないかと思いました。

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