BBB MAGAZINE

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    2020.01.27 / Vol.67

    スモールで遊ぶ #18/VespaGP-2019シーズンRound5(最終戦)〜シリーズ表彰

CREDIT

取材協力:VespaGP事務局(http://www.vespagp.com/)

泣いても笑っても待ったなしの最終戦が、11月24日、筑波サーキットを舞台に開催されました。2019シーズンに決着をつけるべく挑んだGPパイロットたち。果たしてその結果は? 後日行われたシリーズ表彰のレポートとともにお届けします!

VespaGP-2019シーズン第5戦(最終戦)

日時:2019年11月24日
場所:筑波サーキット・コース1000
天候:雨のち曇り
路面:ウェット
主催:VespaGP事務局(http://www.vespagp.com/

最終戦レポート

レースクイーン

レースクイーンが最終戦を盛り上げてくれました!

生憎の雨、そして路面はフルウェット。そんな状況下で行われた2019シーズンの最終戦ですが、それでもランキング上位を目指してGPパイロットたちが集結。今回はその模様をお届けしていきます。
最終戦も第4戦と同様、青木拓磨さん開催のLet'sレン耐「takuma-gp」に組み込まれるかっこうで行われました。天気予報では9時くらいに回復して曇りとなる予定でしたが、どうなるのか心配はつきません。 この日全体のタイムテーブルの関係からお昼までに決勝を行うVespaGPなので、かなり難しいレース展開が予想されます。

練習走行から予選を経て、トップタイムをマークしたのは#20尾西選手。53"309を叩き出し、見事に予選1位を獲得です。

しかしMasterクラスの猛者たちが黙っているワケもなく、トップタイムからわずか0"356の中に予選2位#7牧野選手、予選3位#5菊地(信)選手、予選4位#23宮地選手がひしめき合うという様相。

いっぽうGPクラスがどうかというと、ベテランの#12中村選手が55"839でトップタイムを奪取。大く離されてしまったものの、予選2位#32川島選手、予選3位小林選手らが続きます。

さて、決勝グリッドには14台が並びます。VespaGPでは、速いライダーにハンデが課せられるという特徴があります。これによって終始手に汗握る白熱の接戦が展開されやすくなるため、ギャラリーを沸かせるのはもちろん、参加ライダーたちからも「面白い!」と好評を得ています。

そしてリバースグリッドと呼ばれるスタートポジションが採用されるため、最前列から予選結果の遅い順に、2列/6台がグリッドを埋めていきます。そしてここまでがシグナルでスタートを切り、そこから後方は2段階スタートの採用により25秒後のフラッグによってスタートを切ります。

ちなみに前戦優勝者の#12中村選手、2位入賞の#32川島選手、3位入賞の#2庭田島選手は25秒遅れスタートに加えて10kgのウェイトハンデも課せられています。

さあ、いよいよ決勝がスタートします。雨は完全に止んだものの、残念ながら路面はフルウェット状態。さすがに各ライダーの緊張が伝わってくるようです。GPクラスのリバースグリッドスタートでは綺麗に良いスタートが切れたようで、ここから12周のバトルが繰り広げられていく事になります。

そしてその後25秒遅れてGPクラスの前戦入賞者や昨年のシリーズ表彰者、それにMasterクラスが一斉にスタートを切りました。こちらはエキスパート組、それだけに激しい追い上げと熾烈な順位争いに期待です。

実際、最後方から追い上げるMasterクラスは、ウェットコンディションにも関わらずハイペースな走りを見せてくれます。そんな中#20尾西選手は51秒台で安定した周回を重ね、トップでチェッカーを受ける大健闘ぶり。今シーズンからMasterクラスに昇格した尾西選手だけに、念願だった初優勝を最終戦でもぎ取る事が出来てとても嬉しそう。ベストタイムは7周目にマークした51"240、12周を通したアベレージスピードは62.689km/h。決勝中の最速ラップは50"631をマークした#23宮地選手でしたが、今回は安定感で尾西選手に軍配が上がったようです。

ちなみにGPクラスでも、#12中村選手が負けず劣らずの激走を見せてくれます。20秒遅れスタート+ウェイトハンデ10kgを抱えていながらグイグイと順位を上げていき、難しいコンディションの中でも追い上げられるところはベテランならでは。決勝10周目にマークした53"164は、GPクラスの最速ラップにも。

そうして決勝ヒートは転倒者もなく、出走した全員が完走を果たしてチェッカー。2019年シーズンが無事に幕を下ろしました。

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